エリスの力量

 最近可愛い男の子を見つけた。

 カナエ・クリスタル

 ボクがカナエ君に何か言うと赤面をしてどもっている所を見るのがとても愛らしくて尊さで仕事中もずっとあの子のことを考えてしまう。


 しかもお弁当も食べないで置いてくれて律儀だしもうどれだけ君はボクに惚れ惚れさせる気なんだ。


 そしてボクはまたこの子の赤面姿を見る為に努力するが、そこにエリスが僕の頭を引っ叩く。


 とても痛い。


 それに。

 エリスはカナエ君を見て可愛らしい顔と言った時カナエ君が赤面していた。


 相変わらず可愛い・・・じゃなくて!!!

 取られたんだけど!?

 ボクが言って赤面させたいのに!この女狐め!


 そんな中また広場に魔族が暴れるじゃないか。

 全くどいつもこいつも、ボクとカナエ君のプライベートに踏んで来る。


 ボクはカナエ君に逃げる様に伝えて暴れている魔族にエリスと共に走る。


 そしてエリスとボクは魔族の前で剣を抜き構えた。


「貴様!暴れるな!」


 エリスがそう発すると魔族はこちらに振り向く

 そして魔族の男は気持ち悪い表情でこちらを眺める。


「・・・お前らが世間を騒がせる狩人ってやつかい?」


 急に喋りだしたと思ったら急にあの狩人のことを口に出していた。


「・・・いや残念ながらボク達この神星街の頂点に君臨するゲルセルド・レクリエム王の配下である騎士さ。」


「・・・な〜んだ。違うのか。折角、相手してやろうと思ったのになぁ〜」


 残念そうに言う魔族に対し、エリスは急接近し、愛剣を振りかざす。

 すると魔法陣が展開され、防がれてしまう。


「・・・おいおい、急に攻撃は騎士様もマナーってのがなってないなぁ〜」


「・・・これは失礼、では1つ聞こうあの話題の彼を何故探している?」


 その答えに怒りの表情を向ける魔族の男。

 だが発言は何処か嬉しそうなトーンで喋る。


「・・・教えてやろ。 まず俺は人間が大好きなんだぁ♪

 1番の好物は悲鳴何だよ。

 俺は快楽主義なのでな!

 人間の悲鳴を聞くのが1番気持ちいいのさ!

 そしてアイツは数々の同士達を殺してきた。

 復讐をするためにアイツを悲鳴を言わせなきゃ気が治まらないのだ!」


「・・・ほーう?ではそんな気持ちの悪い貴様を退治せねばな?」


 エリスは愛剣に力を入れるとバチバチっと雷を纏う。

 そして展開している魔法陣を粉々にすると魔族は驚いていた。


「・・・な、なんで!!!ちょ、ちょっと待て!」


「・・・愛しき雷よ彼を裁きたまえ、【終雷しゅうらい】」


 エリナが振り下ろすとあとから雷が現れ魔族に当たると悲鳴を上げ黒焦げになってしまった。

 エリス・ブロン。

 彼女は騎士団1期星隊長を務めてるほどの実力者

 流石と言うべきか・・・


 ──てか待ってくれ、ボク出番なくね?



 そんなことを考えていたら消滅したところからまたあの白い魂が現れる。

 これが現れるとすると必ず来る・・・



「・・・魔族の魂頂き!」


 ──そうあの少し幼そうな声の男、彼が現れるのだ。


「・・・狩人ハンター


 ボソッとつぶやくボクを無視しエリナは彼に対して剣を構える


「・・・君が例の狩人ハンター君だな?」


「・・・おーこれはこれは珍客だ。シオン・リリージュとは最近よく会うけどあんたもいるとはな。1期星、隊長エリス・ブロン」


「・・・ほう、知ってるのだね?」


「まぁさっきの攻撃を見れば分かるさ!それで俺に剣を向けるとは君達は敵対意識を持っていると言う判断でいいのかい?」


 そういうと彼はニヤリと笑う。

 それを見てボクは尋ねた。


「・・・答えてくれないか?、復讐って一体何をするつもりなんだい? 魔族を根絶やしにすることなのかい?それとも他になにかあるのかな?」


 ここは冷静に話をするこれに限る。

 さぁどう出る狩人


「・・・半分正解、でも半分不正解かな〜。

 まぁご想像におまかせするよ。」


 彼は足を動かして去ろうとするとエリナがまた大技を繰り出そうとした。


「・・・待つんだ!貴様、ある村を壊滅させた疑いがある。

 それを確かめるために逃がす訳には行かない!」


 そう言って先程の大技を放ち、雷を彼に行かせると直撃して爆発した。


「・・・エリス!!」


「・・・悪いがシオン、穏便に話すのは無理だ。」


 爆発した煙が晴れポツンと人影がたっていた。


「・・・全く攻撃することはないだろって。

随分と戦闘狂なんだねぇあんた。」


「・・・俺の邪魔をする意味は・・・」




 ──分かっているんだろうな──




 目を見開き相手を威圧するその力は流石に私達も狼狽える。

 以前初めてあった時は分が悪いと去っていたのに強者の強さを感じる。

 久しぶりの感じにボクは喉を鳴らす。


「・・・はは、これは凄いよ。」


 思わず出てしまった。

 さて、彼を敵として見るのは早いが流石にこれぐらいの圧があるのだから放置しても仕方ないのだろうと思いボクも剣を抜く。


「・・・エリス!行くしかない」


「・・・あぁ!これはちょっと骨が折れそうだ!」


「・・・覚悟しろ世界最強と1期隊長の女騎士共。思わず死んでも恨むなよ?」


 ────────────────────

 いやぁ更新遅くなりました。


 エリスさんの技名が色々案出たのですが気に食わなかったので最終的にシンプルな感じにしてみました!


 ここだけの情報、


 エリスも結構モテる顔してます。

 イケメン女子っていいよね(ボソッ)


 さぁさぁ面白くなってきました!

 次回もお楽しみ!

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