第4話 カラ暴れる

<入学して1ヶ月後>


 んー!

 あれ?なんで俺のベッドにカラが居るんだ?


「おい!カラ起きろ!」

「お兄ちゃん?なんで起こすの?」

「今日は決闘の日だぞ?学園に向かうぞ」

「そうだった。

起こしてくれてありがとう」

「どういたしまして。

てか…なんで俺のベッドで寝てるんだ?」

「そこにお兄ちゃんのベッドがあったから」

「まあいいか。

簡単な朝飯作るから、顔洗いに行くぞ」

「はーい!」


「ママが朝飯作っててくれたみたいだよ」

「マジで?」

「うん」


 母さん…嬉しいよ!嬉しいけど…

 お兄ちゃんの朝飯が食べたい!

 てか…お兄ちゃん自身食べたい!


「いただきます」

「いただきます」


「ごちそうさまでした」

「ごちそうさまでした」


「じゃあ俺は皿洗っとくから、精霊に飯あげるんだぞ?」

「分かってるよ!じゃあ部屋に行ってくるね!」


<精霊の食事

 精霊の食事は精霊で別々。

 小さくなって主人の体にがぶりついて、主人の肉を食ったり。

 魔力を流したり。

 主人の涎を飲んだりと色々な食事がある>


「スラ召喚」


(どうしたらスラ?)

(食事だよ?食事。

 皿洗いしておくから食事すませといて)

(了解スラ)


<スラの食事は主人の魔力。

 ラルの肩に乗って魔力を吸っている>


(ごちそうさまスラ)

(俺も皿洗い終わったよ。

 今日もいっぱい吸ったね)

(えへへ)

(じゃあ帰って貰うね)

(了解スラ)


「スラ召喚解除」


 カラの精霊達の食事終わるまで待つか。


<カラの精霊

 火属性の精霊は竜

 名前 リュ

 食事 カラの肉


 木属性の精霊は猫

 名前 ニャル

 食事 ベロチュー


 闇属性の精霊は蛇

 名前ビヘ

 食事 カラの肉>


「おにいへゃーん」{お兄ちゃーん}

「トロけてるし、めっちゃ食われてるな」

「かいふきゅしてー!」{回復してー!}

「はあ…ポーション使えよ」

「いやらー!」{嫌だー!}

「分かったよ。

あ…モグ居ないから完全回復使えないわ」


<モグはラルの精霊。

 ラルの精霊


 無属性の精霊はスライム

 名前 スラ

 食事 魔力吸い

 語尾にスラをつけている


 火属性の精霊はドラゴン

 名前 ドラ

 食事 ラルの肉

 語尾にドラをつけている


 水属性の精霊は雪だるま

 名前 ユダ

 食事 ラルの雪魔法

 語尾に雪をつけている


 木属性の精霊はモグラ

 名前 モグ

 食事 土に魔力を流して貰い、その中に入る

 語尾にはモグをつけている


 光属性の精霊は犬

 名前 ヌイ

 食事 ベロチュー

 語尾にワンをつけている


 闇属性が使える時に居る精霊は猫

 名前 コニャ

 食事 ベロチュー

 語尾ににゃんをつけている


 ラルの精霊達は、毎日「ラルと会いたい!」と思っている。

 スラがラルと会う事が多くなり、精霊達は嫉妬している。

 精霊達は、ラルに呼ばれるまでは全員で生活している>


「なら口移しして!」

「は?!なんでそんな事しないといけないんだ!」

「お兄ちゃんいいの?

可愛い可愛い弟が傷付いてるんだよ?」

「はあ…分かったよ」

「スラ召喚」


(どうしたスラ?)

(カラを回復するために完全回復のポーションをくれ)

(了解スラ!)


<スラの腹の中はポーションが沢山入っている>


(出したスラ!)

(ありがとう)

(まだ必要かも知れないから、このまんま居ていいスラ?)

(いいよ)


「じゃあ口開けて?」

「あーん」


<ラルは完全回復のポーションを口の中に入れた。

 そしてカラの口に入れた。

 カラはお兄ちゃん大好き弟だ。

 口移しだけで終わるわけがない!>


(待って!なんで頭の後ろに手を置くんだよ!

 それに力が強い!動けない)


 お兄ちゃん!口移しだけで終わるわけないよ?!

 お兄ちゃんが悪いんだからね?口移しを簡単にOKしたんだから!

 全てはお兄ちゃんのせい!お兄ちゃんが全て悪い!


<そしてカラのベロチューから解放された>


「かりゃどういうちゅもりら!」{カラどういうつもりだ!}

「あー!お兄ちゃんがいけないんだよ?!

お兄ちゃんのせい!なんでトロけてるの?

僕の事好きだよね?!好き以外無いよね?

もっとやろうよ!まだ時間余ってるし、カメラマンも準備OKだよ?」

「は?きゃめらまん?」{は?カメラマン?}


<ラルは後ろを向いた…そこには、カメラを持っているスラが居た>


「しゅら?なんれ?いちゅにょまに?」{スラ?何で?いつのまに?}

「これからもっと楽しもうね?大好きなお兄ちゃん?」


(ラル。

もやもやのまんまは嫌だろうからね、教えてあげるよ!

何でラルに知られずカメラを持っていたのか…それは…呼び出される瞬間カメラ隠してました!

楽しんでね!神様達にもこの映像見せるから!)

(は?!)


<精霊とその主人は心の声で会話をしている。

だから精霊を召喚すると心の声がばれる。

 カメラを隠している事を心の声で言わなかった>

____________________________________________


 ベロチューだけをしているのか。

 もしくは…R18要素?

 この後の展開は読者様にお任せします。

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