第2話 始めの強運?

成田空港、夕方出発の離陸の景色は…「きれい」だった。目の下に広がっているたくさんの光が、どんどん小さくなって消えていった。

「僕は一体何をしているんだろう?」

気がつくと涙が出ていた。誰も知らない、言葉もカタコト…。ぼんやりとした不安…おまけに少し風邪気味だったらしい。


ロスアンゼルスに近づいて来た時、隣に座ってた男の子が声をかけて来た。きっかけは覚えていない。彼は日本への一時帰省を終えて、サンタモニカにある大学に通うため、その便に乗っていた。僕のことは、「恋人と別れでもして泣いている。」っと思ってたらしい。


簡単に事情を話したら、走り書きをした彼の名前と電話番号を渡してくれた。これが、とっても役に立った。とっても。

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