第4話「それでも人生は続くし、乗り越えなあかんこともあるんや」

●お悩みの内容


名前:山本健太

性別:男性

年齢:40歳

出身国:日本

職業:特殊清掃員


経歴:

山本健太は、以前は建設現場で働いていたが、偶然特殊清掃員の仕事を知り、その道に進むことになった。彼は、主に殺人事件や自殺などの現場で働いており、血液や体液、腐敗した臓器などを処理することが彼の仕事である。彼は、15年以上もの間、この仕事を続けてきた。


外見:

山本健太は、身長175cm、体重80kgのがっしりとした体型で、髪は短く、顔には厳つい表情が刻まれている。彼は、いつも作業服を着用し、手袋とマスクを着用している。


悩み:

山本健太は、最近、自分が特殊清掃員として働くことについて強い不安を感じている。彼は、仕事中に目にする現場の惨状に心を痛め、時にはトラウマを抱えることもある。また、彼は、自分が清掃する現場が犯罪現場であることを知りながら、仕事をしていることに罪悪感を感じている。彼は、自分が犯罪の現場を片付けることで、犯罪者を助けることになっているのではないかという不安を抱えている。さらに、彼は、この仕事が健康に悪影響を及ぼす可能性があることを心配しており、自分自身が病気になってしまうことを恐れている。彼は、自分自身がどう向き合っていけばよいのか、そして自分の仕事が社会にとって意義があるのかということについて悩んでいる。


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●トラばあちゃんより


 健太くんは大変な仕事をしてんねんな。そらいろいろ悩むのもわかるわ。


 特殊清掃員という仕事に関してやけど、これは世の中に必要な仕事なんやで。当たり前やけど、人は死ぬし、犯罪は起こるし、それらに伴って汚物も出る。それを誰かが片付けなあかんわけや。


 それをやっているのが健太くんちゅうことやから、立派に役割を果たしてるっていうことに、自信を持ってええんやで。自分がここでやってることは、汚れた現場を清潔にすることで、現場の復旧にごっつ貢献してるんや。そんな健太くんのおかげで、被害者やその家族は少しでも早く元の生活に戻れるようになるかもしれへん。そのことを考えると、健太くんの仕事は社会にとって大変貴重なんやで。


 もちろん、清掃現場で目にする光景は、誰でもショックを受けるものや。それがトラウマになることもある。でも、それを持ち続けても、なんにも良くならへん。ばあちゃんは若い頃に何回も戦争を経験したんや。あの時のことは、今でもばあちゃんトラウマになってるわ。人間のきたない姿や、非情な出来事、理不尽な死……そんなもんであふれかえとった。戦争は人間がやることの中でも一番愚かで悲惨なものやと今でも思うとる。でも、それでも人生は続くし、乗り越えなあかんこともあったからとにかく必死やったわ。生き残った家族だけがうちの心の拠り所やったわ。


 健太くんもプライベートの時間を大切にして、趣味や家族と過ごす時間を増やすようにすると、心が癒えるで。そして、仕事中には、自分がやるべきことを冷静に見極めて、効率よく仕事をこなすことが大事やで。そうすることで、自分自身を守りながら、現場の清掃作業に専念できるで。


最後に、古いことわざを一つ伝えておくわ。「仕事柄、汚い仕事をする者ほど清潔好きなもの」。これはほんまにそう思うわ。健太くんも体と心に気を付けてこれからも頑張るんやで!

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