黒猫チビ追悼記

玄未マオ

最弱娘の子猫チビ

甲高く 毛玉がなくよ ころがるよ 庭の片すみ 給湯器裏


警戒心 解かずエサだけ ねだる母 その心根を 継ぐ子猫たち


チビちゃんと 子猫三匹 呼べばニャア 返事はあるが まだ触れない


きょうだいの 中でも最弱 最小の 黒のメスのみ うちに残って


なわばりを むすめにゆずり 母猫は 三軒先の 空き地にさがる


勝手口 にて待つチビに エサを出す 朝一番の わたしの日課

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