あとがき


 はじめましての方は初めまして。

 前作『なぜOLは節分にチョコを投げるのか』からの方はお久しぶりです、コール・キャットです。

 今回はRPGゲームの世界を舞台とした物語、如何でしたでしょうか。

 「第二、第三の魔王が~」という台詞、色々と妄想が捗って良いですよね。

 純粋に魔王がまた蘇ってくるという意味にも思えるし、今作のような新しい魔王が現れるという意味にも思えるし、『悪意』というものが決して絶えることのないものであることを示唆しているようにも思えるし、ととても楽しくなってきます。

 また、今作もYoutubeにて本編だけにはなりますがA.I.VOICEを用いた朗読動画を同時公開しております。サウンドオンリーの「聴く」物語は文章を「見る」物語とはまた違った楽しさがあるのではないでしょうか。是非「聴く」魔王と勇者の物語もご堪能あれ。



 さて、そんな勇者と魔王ですが、完全に自分の趣味をぶちこみました。

 いいですよね、清廉潔白な女騎士。

 いいですよね、そんな騎士にずっと想いを募らせていた魔王。

 エルフにスケベ心を全く抱いていないオークだったり姫に慕われている騎士だったりあるいはその逆だったり、主人公の少年と悪の組織の女幹部だったり、そういう本来なら決して相容れないような、結ばれるはずのない関係にある人物のもどかしい恋愛模様とかってなんでこうもわくわくするんでしょうか。そのくせ未亡人には何故心を惹かれないのか、その秘密を探るべく今日も私はAmazonの奥地へ見聞を広めたり広めなかったり。

 とまぁ、好きを詰め込んだ人間関係にさらに戦闘シーンを描きたい、そんな想いで今作は産まれました。というより産んでいました、はい。

 実は今作は前作同様に学生時代に書いたものに加筆修正を加えたリメイクという形になっています。というより手を加えすぎて戦闘シーンが大幅に増えたような気もします。楽しすぎてついつい筆が乗るなんてことよくあるよくある。

 そんな学生時代に生まれた物語を令和のこの時代にまた形に出来てとても楽しい時間を過ごしました。そんな好きと楽しいが詰まった物語を楽しんでもらえたのなら嬉しいです。



 さて、少々話し込んじゃいましたがそろそろお別れの時間ですね。

 新生活、そろそろ慣れてきたころでしょうか? であれば、皆様がこれから過ごす一年が素敵なことになるのを願うばかりです。

 それでは、第二、第三の物語が皆様の心に届くことを願って、あなたのポケットに物語を。

 コール・キャットでした。



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魔王はバグに冒されて コール・キャット/Call-Cat @Call-Cat

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