学童保育に通う武瑠(たける)は、「ボードゲーム」いわれるゲームが好きな少年です。
その日、学童では囲碁教室が開かれることになっていて、彼はとても楽しみにしていました。
武瑠に囲碁を教えてくれたのは、香里先生。彼女は囲碁教室を開くにあたりボランティアとしてきていた大学生で、囲碁のことを全く知らない子たちに、一から丁寧に教えていきます。
読んでいると、武瑠がわくわくしながら香里先生の話を聞き、そして彼女との囲碁をするのがとにかく楽しくて仕方ないという様子が伝わってきます。そして負けん気の強い武瑠は何度も、何度も香里先生に試合を挑むのですが、彼女はなかなか手ごわくて勝てません。
しかし、ついに勝つときが来て――。
この先がタイトルの『まなざし』に繋がります。
囲碁を通して、心の育みのようなものを感じる作品です。気になった方は読んでみてはいかがでしょうか。