第25話ブラックマーケットで売れたんですか!

 慎太郎は呼びかけていた。

 沢山の異国の言葉を使い、ポーションを売る事を持ちかけているのだ。

 テレビゲームの主人公たちの使っているポーションなる物を販売すると持ち掛けた。

 なお、その効果は折り紙付きですと言って、古傷が治る様子を映像に撮っておいたのだ。

 これをつけて販売すると決めた慎太郎。

 まずは整形崩れの美貌が崩れた美魔女と過去に呼ばれていた女が買った。

 効果が現れたと言うので、お礼に500万程渡してきたのだ。

 これを表だって売ってくれるならもっと出してもいいと言うが、その為にこれが真実使える薬だと分かっていただきたいのですと慎太郎は言う。


「日本人が開発した薬ってこと?それともテレビゲームの中に取ってきたのかしら?」


 そのように女から言われると、テレビゲームの中ですよと慎太郎は答えるのだった。



 そんなことを繰り返し、慎太郎は3000万円を稼ぎ出した。

 そのうち10%は広告料と言うことで真美子たちから取ることになるが、それでも2700万円だ。

 相当な金額である。


「分かりやすくこちらにもダンジョンでもあれば、うるのに苦労はしないのだがね………苦労を多少したから、金額を貰いたいということだよ」


「全然いいっすよ、ってか三人で分けても相当な金額だし!まだ5本しか売ってないんでしょ?」


 凄いっすと真二が言うのを受けて、真美子は考えこむような様子を見せた。

 真美子からしたらそんな風に売れると思わなくて、オークションに出して段々と知名度を上げて行こうとしていたのだ。

 だから恐らくかなり無茶をしたのだろうと思う。

 それだけに申し訳なくて、真美子は慎太郎にごめんねと言うのだった。


「謝るんじゃなくて、有難うと言ってほしいね」


「そうね、有難う。いつも助かってます」


「うん。それでいいよ」


 慎太郎は今度からは真二と天音を連れて行くと言うのだ。

 売るために開かれたブラックマーケットに、だ。

 慎太郎だけでも止めて欲しいのに、二人を連れて行くだなんてどうかしていると言えば、そんなことはないと言う。

 今度はオークション会場に出ていくだけだから、なるべく連れ回して、どこの誰か分かった方がいいでしょうと言う慎太郎。

 確かにそれはそうなのかもしれないが、むしろ真美子は分からないままで早くに自分の肉体を探せればいいなと思っていた。


 だが慎太郎は言うのだ。


「家族が探しているかもしれない。最悪はその家族に話を打ち明けるべきだよ。少なくとも俺は知りたかった。逃げられないでようやく打ち明けて貰える何て辛すぎるよ」


「それは………」


 何とも言えない空気が漂う。

 真美子は静かに暮らしている、それはもう平凡な人生を送るのだろうと思っていたくらいだから相当だ。

 そしておかしなことは受け付けない体質とでも言うのか、だから今まで超現実主義者の真美子は石橋を叩いてわたって来れたのだ。


 けれど、と思う。

 それが今回良くないと言われている。

 どうするべき、何だろうか?


「――分かった降参する。いいよ、好きなだけ連れて行ってあげて。ただ二人が嫌がる事をしない事。それと二人を守ってあげて欲しい」


「ああ、もしも家族と会った場合、そこで今までどうしていたか言うってことかな?守るってのは」


「そうだね、今までどうして行方不明だったのか、医者を巻き込んで三人でちょっと記憶障害起きてることに出来ないかな?」


「あー。出来なくはないかな。医者を抱きこむと言うか、事情を話して見るよ。そしたら病気のポーションを融通してくれないか?それで事足りると思う」


「分かった」




 *****


 中々ラブコメパートに行けずに申し訳ないです(*´▽`*)、

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アイドルと肉体を入れ替わった私がアイドルですか!?~絶対模倣でアイドル活動やってやろうじゃないですか!~ ゆう/月森ゆう @benikake

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