第6話
そこで目が覚める。
全部夢だった。
夢ではない部分もあった気がする。
幼稚園へ行きたい気持ちがあった。
どうして。
もっとまえのことを覚えていないから。
幼稚園も行きたくなくなった。
意地悪した思い出も、された思い出も、
どちらもあった。
気づいた時。
ふたりの少女は同じ部屋の畳の上で、おなじ布団で金縛りにあっていた。
わたしのこと覚えてる?
いまにもこどもの声がしそうな、まだ夜中だろう。
それなのに、こどもの声がしそう?
そう感じる。
今すぐ、砂場に行って身体中埋まって詫びたかった。しかし、そもそもそんな感情はなんなのか。
自分たちはいくつだ?
大人だ?
しかし。
だれだ。
同じ布団で寝ているこの相手は。
双子の、ハーフの大人だった。
なんていう夢を見たんだろう。
昔の夢だ。
でも、だれの?
みんなの?
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