第6話 新しいテーマが来た!書ける?書けない?
妄想コンという、素晴らしい公募がある。エブリスタという小説投稿サイトで定期的に催されている、3行から応募できるというコンテスト。創作初心者には大変ありがたいハードルの低さだ。毎回「雨」とか「バレンタイン」「卵」とか、雑多なテーマが課される。
さきほどアプリを開いて、コンテストの新着をチェックしたところ、あったあった妄想コンテスト。文化祭で各クラスの器用者が書くポスターみたいな見出しだな・・。と思いつつ、お題を確認する。
「追いかける」
お、追いかける・・・。ひとまず心配は置いておいて、Wordを開き「追いかける」から連想するものを書き上げていく。マインドマップというやつだ。
これは大学でレポートの書き方を学ぶ時にも出てくると思う。意識高い系のハウトゥー本にも「アイディアの出し方」としてあると思う。無限に枝を広げていくマジカルバナナという感じ。
さて、私が「追いかける」から連想したことは主に「走る」「ストーカー」「カーチェイス」の3つ。さて、ここから物語に昇華できそうなアイディアはあるかな?
ない。
追いかけるって難しい。「追いかけられる」だったら、怪談でもファンタジーでも現代劇でも、なんでも書き易いと思う。逃げる描写は事欠かない。何より私があらゆることから逃げているからだ。何かから逃げる場面の想起に事欠かない。
逆に、追いかけることはあんまりしたことがない。アイディア出しに詰まってTwitterで「追いかける」で検索してみると、ほとんど恋愛に関するツイートが出てきた。私に恋愛経験は無い。追いかけるほど、形ある逃げていくものに執着を見せたことが人生で無いのだ。幼いころ、庭に現れた猫を追いかけたことがあるぐらい。
追いかけるのってどんな気持ちなんだろう。手に入ると、自分に振り向いてくれると確信して追いかけているのだろうか?諦められない理由はどこにあるのだろう。
追いかけることについて考えるのは、執着について考えることかもしれない。主人公はどこかで精一杯生きていて、何か執着しているものがある。執着しているものには動く習性があって、結果的に追いかける必要が出ることがある。例えば・・転校する初恋の女の子を青春18切符で追いかける話とか?浮遊するケサランパサランを追いかける子供の話とか?
ふむ、誰が何に執着を向けるのかについてあれこれパターンを考えれば、そのうち物語が思い浮かぶだろう。
えびせん食いながら考えよう。
書けない物書きのしょうもない話 向井みの @mumukai30
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