第11話 魔剣を受け取れえええええええ
ションベーン家の地下室。
そこでは代々魔剣継承が行われてきた。
まずは分娩台に乗って出産のポーズを取るお母さん。
「いいですね?ベニス。魔剣継承の流れを説明します」
「イエスマム」
ビシッ。
覚悟は決めた。軍式の敬礼で最大限の敬意をお母様に示す。
「まずは私が魔剣を出産します。そのとき柄だけが出てきて全部出てこないからベニスが引き抜いてください」
なるほど。
魔剣の出産に立ち会うのは初めてだからよく分からないことだらけだけど、要するに引き抜けばいいんだな!
「はぁあぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
すごい!魔力の流れを感じる!!!!
大気が!
大地が!
宇宙が!
森羅万象!
全てがお母さんの周りクルクル回っているようなそんな感覚に囚われる。
「産まれるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
「ばっちこーーーーーい!!!!」
ズリュゥ!
母さんのお腹を引き裂いて魔剣の柄が出てきた。
(あっ、そっちなのね)
俺は魔剣の柄を手に取った。
(くそ……なんて重さだ……)
魔剣【汚珍棒】それがこの魔剣の名前。
「ぐぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」
魔剣から俺に闇の力が流れてくる。
飲まれそうだ!!!!
(原作のベニスはこれに飲まれた……しかし俺はちがぁぁぁぁぁぁう!!!!)
グッ!
力を入れて。
ズリュッ!!!
一気に引き抜いた。
「ィグぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
そのとき、快感が波になって押し寄せてくる。
俺のケツ穴から入ってきた快感は手足の先、お腹、脳みそ、全てをグルグルと駆け回って。
数分後。
「はぁ……はぁ……」
俺は退いていく快感の波を感じながら魔剣を再び握った。
「乗り越えたぞ……」
そのとき母さんが分娩台から降りてきた。
「よくやりました。これで魔剣継承は終わりです。童貞レベルが足りないと今の快感に身を飲まれて魔剣に振られることになるのです」
なるほど。
そういうわけだったんだな、よく分からないけど!
「ありがとう母さん。母さんの魔剣は受け取ったよ!」
「いえいえ、本当にベニちゃんはいい子ですわぁ」
そう言って俺をよしよししてくれる母さん。
とにかく、俺は魔剣継承式を乗り越えたぞ!!!!
◇
数時間後。
異変がないかずっと魔剣を握ってたけど異変は起きない。
原作のベニスは魔剣を握る手がまず黒く染まっていって、右手は完全に黒くなってた。
それで魔王軍の四天王に成り上がっていくんだけど。
「大丈夫そうだな」
よし、とにかく俺は魔剣継承を終えた。
ということはこれからはやり放題なのだ。
もう童貞を維持する必要も無い。
正直訳の分からない世界で訳の分からない世界観だけど、俺には一つだけ分かることがある。
それがなにか
(この世界の女がエロいということだ!)
俺のチ〇コを刺激してやまない激エロボディの女が揃っていることは確かなのだ。
ということならやることは決まっている。
先ずは前世、日本で何度もお世話になった激エロ聖女に頼み込んで、やらせてもらおう。
あの聖女に何度世話になったか分からないからな。
この一週間あれだけ俺のチ〇コに擦り寄ってきてたのだ。
すぐにやらせてくれるだろう。
くそビッチが俺のチ〇コがすり減るまでシコッたのは忘れてないからな。
そうして俺は学園に投稿して、昼休み。
聖女のいる生徒会室までやってきた。
この学園の生徒会室、割と誰でも入れるようになっている。
コンコン。
「空いてます」
聖女の声。
聖女がいるらしい。
扉を開けて中に入ると俺に目を送ってくる聖女。
「聖女。待たせたな」
俺は聖女が座っている机に手をついて、そのまましゃべり続ける。
「今まで無視して悪かったな。俺と愛し合おうよ。好きなんだよお前のこと」
そう言うとガタッと立ち上がった聖女。
俺の愛の告白に驚いているのかもしれない。
俺も女泣かせなものだ。
そう言って俺のズボンを脱がせてくるのを待っていたんだけど。
いつまで経っても俺のズボンは脱がされない。
聖女の動きを観察していると。
「ごめんなさい。あなたの童貞ち〇ぽが臭すぎて同じ空間にいたくありません」
そう言って聖女は部屋を出ていった。
「あ?」
いきなりの展開についていけない。
どういうこと?
今まであれだけ俺の聖剣に寄ってきていたのに、急に相手してくれなくなるのかよ。
俺は背中に担いでる魔剣に目をやった。
「ひょっとしてメスを発情させるための俺のドスケベフェロモンがこいつに吸われてるのか?」
ヒュオォォォォォォっと発光する魔剣。
そのあと先端から白い液体が出てきた。
ふん。なるほどな。
「俺の激エロフェロモンがこいつに吸われてるせいで俺は童貞続行ってわけか」
ふん。仕方あるまい。
悔しくなんてないよ。
「まぁ、あいつもいずれ俺の激エロフェロモンの前で黙ってられなくなるからな」
その時をじっと待っていようと思うワケよ。
放課後。
俺は屋上に来て考えをごとをしていた。
(ここから何をしたらいいんだろうな)
原作だと俺は行方不明になってた。
理由は魔剣に飲まれて闇落ちして、それで魔王軍にいった、ということだったんだが今の俺は闇落ちしてないし、これから闇落ちするようにも思えない。
そうしていると、屋上に続く扉が開いた。
(俺以外に来るやつがいるとはな。それに放課後だ。帰ろうか)
そう思って俺は入れ替わるようにして帰ろうと思ったんだが。
そいつが声をかけてきた。
「ベニス・ションベーンだな」
そこで初めてそいつの顔を見た。
そこで気づく。
「お、お前は……」
口角を釣り上げてニヤリと笑う男。
金髪を肩くらいまで伸ばしたイケメンだった。
「俺の名前はシコンハルト。
珍聖シコンハルト。聞いたことはある。
というより原作で度々出てきた名前だった。
そのチ〇コの長さは学園一。
一度抱かれた女は麻薬を摂取したようにこのシコンハルトを求めるようになると。
スっ。
そこでシコンハルトはズボンを脱いでパンツを脱ぎ捨てた。
ボロン。
立派な聖剣が俺の目に映る。
おぉ……光り輝いておられる……。
さすが珍聖、といったところか。
「ベニス。お前も脱げ」
「な、なぜだ?!」
急な展開に戸惑う。
なぜ俺が脱がねばならない!
「分からないわけではなかろう?チンバラ合戦、それを俺とお前でヤろうと言っているのだ」
そう言ってシコンハルトは静かに笑った。
そして。
ズン!
腰を突き出してきた。
「くっ!」
ハラりっ。
俺のズボンのベルトが壊れて、ストッ。
制服のズボンがずり落ちる。
(なんと素早い腰振りだ。こいつ、かなりの腰使い!)
だがしかし!
向こうも今の俺の動きに思うところがあったらしい。
「ふん。ベニス。今のチンギニスを避けるとはやはりお前はやり手だな」
そう言ってシコンハルトはまた口元を歪めるのだった。
「今日はただのチン試しにきただけだ」
クルっ。
俺に背中を向けてくるシコンハルト。
「またいずれチン合わせができることを待ち望んでいる」
ザッザッ。
そう言ってシコンハルトは去っていった。
魔剣を手に入れて終わりじゃない、魔剣を手に入れるということは新たなチンシコバトルの幕開けにすぎなかったのだ!
完!!!
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