第2話 四月三十日午前0時過ぎの悶絶

四月三十日午前0時過ぎ


ゴールデンウイークが始まった。僕は足が筋肉痛だった。

実は昨日配信者のイベントがあった。

田舎配信者の僕がわざわざ東京に行ったのはそれが理由だ。

正直に白状すると、実は天才邪恋にあってみたいという気持ちもあった。

彼女が有名になる前にこのイベントで会おうかみたいな約束があった。

そんな約束が僕を日帰りだが東京へいく決心をさせたのだった。

正直、お金は心もとないが、配信の収益があった。

実際のところ彼女はきっと来てくれるという確信があった。

だって彼女を伸ばしたのは、僕だしななんて考えを持っている恥ずかしいやつだ。

正直賭けだった。土曜日に日帰りで東京に行くと言うことを連絡した。

正直これで彼女が来なかったらなんだかんだこの気持ちは自然消滅するかもしれない。

これも一つのけじめだ。そう考えていた。


やっぱり天才邪恋は来るんだよな。いい女だった。

オフで会った彼女は美しくて、輝いていた。

やっぱり僕は彼女に憧れているのかもしれない。


ご飯も奢られた。彼女は社会人だった。やっぱりいいなあ天才邪恋は最高だ。


そんなことを思いながら現在に戻る。


いや失敗してるぅ。会っちゃったよ。もう戻れないよ。

配信だけでなく、彼女という存在をダイレクトに知ってしまった。

どうしたものか。


そんな気持ちのまま、適当にいろんな配信者の配信を巡る。

すると僕と同じライバル関係のような友達のようなネットで知り合った配信者が配信していた。彼女もだ。そして気づいたら彼女とコラボをすることになった。

意外と言ってみるもんだなと思う。


ひとまず天才邪恋のことを忘れて配信者としての活動をすることにした。

なんだかんだ配信者としての僕と言う存在は僕と彼女との繋がりだ。

それだけは大切にしたい。

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