天才邪恋からは逃げられない

甘志保陽様

第1話 四月二五日昼のつぶやき

4月25日 


昨日は寝れなかった。

これもそれも、あいつが悪い。八つ当たりだ。

とある配信者、彼女の存在だ。

僕はしがない配信者というと、卑屈すぎるかもしれない。

まあ、小銭を稼ぐことができる配信者と言うことだけ明かそう。

彼女との出会いは1ヶ月と少し前、僕が収益化を達成する4日前に遡る。

そん時は有名でなかったのに、今では一躍有名人だ。

そんな彼女と裏でゲームをする機会があった。

これは寝られないだろう。

なぜなら僕は彼女に憧れているからだ。

だからこそ眠られない、天才邪恋てんさいじゃれん、君のせいだ。


そんなこんなで大学に行く。

実際配信は趣味のようなもので僕は大学生だ。

配信をこの先どうしようか迷っていた時に、あの子が現れたんだ。

だからこそ、僕は今配信者として配信を続けている。


絶対釣り合わないのに、なんで僕は配信してるのだろうか。


ふとした瞬間そんなことを考えているけれど、それは結局僕が彼女というキャラクターを愛しているからとしか今は説明できない。


今更だけれどこれは僕が憧れの彼女とどうけじめをつけるのかを考える物語だ。


Twitterの通知が来る。

天才邪恋のなんの取り留めのないツイートだった。

僕はとりあえずいいねを押した。

そこに感情はない。

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