RESET(過去作再掲)
その旅人は私達に残された最後の希望だった。
気紛れに
旅人は「タクラマカン」と名乗った。酷く無口で、このセカイの事を何も知らなかった。
しかし、剣の振るい方や魔法の使い方を教えれば彼は直ぐに知識と技術を自分の物とした。これだけの才能があれば――彼ならば本当に
とはいえ、彼にも仲間が必要だ。
屈強な戦士、敬虔な僧侶、聡明な錬金術師……
旅人の祈りに、10人の新たな仲間達が呼応した。これだけの力が集まればきっと――。
(暗転)
その旅人は私達に残された最後の希望だった。
気紛れに
旅人は「タクラマカン」と名乗った。酷く無口だが、剣の振るい方や魔法の使い方は既に1人前であった。
これだけの才能があれば――彼ならば本当に
とはいえ、彼にも仲間が必要だ。
屈強な戦士が2人、挑発的な占い師に聡明な錬金術師……
旅人の祈りに、10人の新たな仲間達が呼応した。これだけの力が――。
(暗転)
その旅人は私達に残された最後の希望だった。
気紛れに
旅人は「タクラ」と名乗った。酷く無口だが、私の説明など必要も無いほど、剣も魔法も使いこなしている。
これだけの才能があれば――彼ならば本当に
とはいえ、彼にも仲間が必要だ。
屈強な戦士、挑発的な占い師、幼き魔法使い……
旅人の祈りに、10人の新たな仲間達が――。
(暗転)
その旅人は私達に残された最後の希望だった。
気紛れに
旅人は「タクラ」と名乗った。酷く無口だが、戦いの場では戦神の如き動きを見せる。まるで何が起こるか全て知っているかのようだ。
これだけの才能があれば――彼ならば本当に
とはいえ、彼にも仲間が必要だ。
屈強な戦士が3人、幼き魔法使い……。
旅人の――。
(暗転)
その旅人は私達に残された最後の希望だった。
気紛れに
旅人は「タクr」と名乗っ――
(暗転)
その旅人は私達に残された最後の希望だった。
気紛れに
旅人は「ああああ」と名乗った。変わった名前。酷く無口だが、私の説明など必要も無いほど剣も魔法も使いこなしている。
これだけの才能があれば――彼ならば本当に
とはいえ、彼にも仲間が必要だ。
屈強な戦士、挑発的な占い師、幼き魔法使い……
旅人の祈りに、10人の新たな仲間達が――。
(数え切れない程の暗転)
その旅人は私達に残された最後の希望だった。こんなセカイに残された、たった1つの微かな希望。
旅人は「ああああ」と名乗った。酷く無口な割にこちらの話を遮り行動する。何かに苛立っているような雰囲気だけがひしひしと伝わってくる。だが、未来を予知しているのかと思うほどにその攻撃は正確且つ無慈悲だ。
とはいえ、彼にも仲間が必要だ。
なけなしの輝石の欠片を私の手から奪い去り、彼は神像に祈りを捧げた。
屈強な戦士、挑発的な占い師、そして白髪の天使見習い……
旅人の祈りに、10人の新たな仲間達が呼応した。これだけの力が集まればきっと――。
……。
何かが心に引っかかる。
私は原因の分からない違和感を飲み込み、先ほどよりも心なしか機嫌が良いように見える旅人を追いかけた。
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