第124話 高難易度ダンジョンは

「影!」

「はっ!これに」

「いつ呼ばれるか分からんのに、常に待機感謝する」

「勿体無いお言葉!我らイリス神様の温情で生かされた者!お仕えするのは喜びで有ります」

「竜神問題発生時、高難易度ダンジョン発見の報告を貰った、場所は分かるか?」

「はっ!引き継ぎを受けて居ります、シバレル連邦の炭坑に高難易度ダンジョンがあるそうです!」


「報告ご苦労!」

 相変わらずどうやって居るのか、影の姿が欠き消えた。


「レッス隊長!監視兵諸君!炭坑町の事は任せた!

 運営やり易い様にレッス隊長に准男爵位を授けると共に代官職に任命する!監視兵39人全員に騎士爵位を授ける」

 驚いて皆叫ぶかと思えば、全員ボロボロ泣いていた。

「イリス大王様!奴隷解放だけでも有り難い事を、貴族に叙して貰い監視隊一同、心からの忠誠を誓います!!」

 ウエルズの元国庫から、全ての貴族章をアイテムボックスに仕舞ってある。

 レッス隊長に准男爵章を贈り、騎士爵章を一人ずつ贈った。

 全員、涙をボロボロ溢しながらの笑顔で受け取っていた。



 炭坑町の発展を考え行動する、120人の解放奴隷とレッス代官と39人の騎士爵達で炭坑町は大丈夫だろう。




「影!」

「はっ!これに」

「クランメンバー全員ウエルズ公爵宮に集合と連絡してくれ」

「はっ!」


「皆!これから走ってウエルズ公爵領に向かう!」

 ゾロにササやリンド達元門番も僕の近衛に任命し、2ヶ月以上経って僕達の走りに充分着いて来れる超人になっている。


 相手をしてやる余裕が無く放置状態の犬達も、嬉しそうに尻尾を振ってる。

 犬ゾリを収納して、ハスキ達5頭を先頭に走りだした。

 ハスキは人並みに賢い、時々振り返り僕達の走りに合わせて群れの速度を調整してる。


 ※犬を5匹とせず5頭としたのは、元魔物のワーウルフは勿論グラスウルフも人よりは大きい。

 人より大きい生き物は頭と数える決まりが有るため、あえて頭としました。

 そこまで厳重にしなくても良いかとも思いますが。

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