第111話 どか雪対策
僕は寒いのが苦手だ、冬は大嫌いだ!!
シバレル連邦からのチョッカイも無くなり、いい加減冬でも暖かいイリス王都に帰ろうと思った。
竜神達は既に竜都に帰った。
デイダ達にショカツ宰相も王都に帰った。
カツ達もカツ町に着いた頃だ。
僕と一緒に居るのはレイラにナオ、ツミヒに美咲姫とエリック、雪道で走り難くなる前にこの地を離れようとしたやさき、ウエルズ公爵から相談を持ち掛けられた。
このメンバーなら全員で押し掛けても問題無いと思い、ウエルズ公爵宮に向かった。
領都内なのに道に雪が積り歩き難い事!気を抜くと滑って転びそうになる。
「イリス神!呼び立てて済まん、知恵を借りたくて…今年の雪は異常で有ろう!」
「僕達は昨年初めてウエルズ公爵領都に来た、それまではゲンカイ村の冬しか知らない」
「そうで有った、ゲンカイ村はシバレル山脈のお陰で積雪は少ない地で有った。
12月に入ったばかりで、この積雪は天候記録が残っている100年程一度も無い異常気象なのだ」
「異常だとはあちこちで言われて居ますが、100年の記録で一度も無い積雪ですか?」
「異常積雪で、完全に道路が使えん様になり、流通も麻痺しておる、12月に入ったばかりでこの状態では、1月2月に成れば雪に埋もれて凍死者が続出するで有ろう!」
「僕も雪に閉ざされる前に、暖かいイリス王都に避難しようと思っていました」
「せめて囲炉裏の無い貧しい家庭に暖房器具を配布して遣れぬか?何か良い知恵を授けて貰えぬか?」
簡単な暖房器具で思い浮かぶのは、
換気の必要の無い気密の悪いこの世界の建物、部屋を暖めるより暖を取れる方法が一番だ!
「安くて効率良い暖房器具の構想が有ります!これくらいの
「これは!簡単な暖房器具じゃな?考えつかなんだ、画期的じゃ!!宰相!聞いて居ったで有ろう、直ぐに手配せよ!!」
ついでに火鉢の
母さんが買って来て、火鉢を使った事があった、火災警報が即鳴って換気で余計寒い思いをした。
結局湯タンポを使っただけだったけど、いつの間にかマメアンカに変えていたっけ。
母さんが居たからで、こんなこと普通の家庭の子では、知らないだろうな。
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