第104話 竜神の胃袋掴み
僕が降り立つと、黄金竜神達は全員腹を見せた。
『主様、服従の証し!腹を撫でてやって下され!』
僕が竜神の長になったんだっけ?
成竜は5㍍子竜が2~3㍍、寝転んで腹を上に向けては居るが、背伸びして手を一杯に伸ばしやっと撫でてやれた。
黄金竜神達は食事中だったようで、ビッグボア3頭転がって1頭は食い掛けのようだ。
「知的な竜神が生肉食うか?チョッと待ってろ!!」
金鉱石でカマドを組み、肉を切り分け塩コショウしフライパンで焼いた。
焼き上がった肉は、一番始めにクガネにやった。
『主様!!これは旨い!!酒に合う!!!』
身体がデカイだけで無く、爬虫類独特の食い溜めだろう無茶苦茶食うこと!ツミヒも手伝ってくれて、ひたすら肉を焼いた。
途中から銀の竜が紛れ込み、焼き肉を食い始めた。
黄金に染まってた辺りが銀に変わった。
ざっと数えて30人ほど居る。
「おい!肉を狩ってこい!肉が無くなった!!」
黄金竜神より一回り小型の銀竜神が、一斉に飛び立った。
少し小さいと言っても4㍍以上の竜、みるみるビッグボアやボアの山が出来た。
僕が肉をさばきツミヒが焼く、日が暮れて来たが止めどなく肉を焼いてゆく。
『イリス神様!我ら白銀竜神
30頭全員腹を上に向けた。
これ全員撫でるのか?結構重労働だぞ。
黄金竜神は兎も角、白銀竜神焼き肉喰わせただけで服従するか?それも自分達で狩って来た肉、安っすい奴ら!!
白銀竜神の長に命名「お前をシロガネと命名する!!」
「我はシロガネ!主様!良い名を有難う御座います!!」
シロガネが輝き、僕に何か入って来た。
白銀竜神達が満足して、焼き肉も終ろうとすると、闇に紛れ黒い竜が現れ焼き肉を食い出した。
黄金竜神の子竜より小さい竜神、食う量は知れてると侮っていた。
爬虫類の食い溜めに150人程の人数の食欲は凄まじく、もう何をしてるか分からない状態になった。
塩コショウした肉はレア状態、表面をさっと炙って喰わせる、ひたすら喰わせる。
質より量だ!やけくそで焼いた。
東の空が白々と、夜が明ける頃満腹になったのか、150人の黒い竜が一斉に腹を上に向けた。
(もう
お腹を撫でると言うより、パンパンタッチして行き、《我が黒竜神の長!》といってる黒竜に「お前はクロガネと命名する!!」
《グッ!クロガネ!良い名を授かり有難う御座います!!我ら黒竜神一同、主様に服従致します!》
クロガネが輝き、僕に何か入って来た。
それを聞いたクガネが『黒龍!!お前達はイリス神を殺して我が世にすると息巻いて居ったが、そのお方がイリス神様だぞ』
《グッゲェ?主様がイリス神?》
表情の掴み難い竜神、流石に渋い顔は分かった。
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