第100話 黒竜神飛来

 最短距離になるとの事で、岩山を登った。

「たしかに教徒市の裏山だな」

 眼下に元聖教市国改名、教徒市があった。


 教徒市の門を通り中に入ると、調理隊の活躍か様変りしてた。

 無駄で異様な建物は取り壊わされ、広い空き地は耕され芋畑になっている。

 イリス王都から遠く離れた東ウエルズ市までは、米食は伝わって居ないそうで、ロゴス将軍の判断で家畜の餌、茶麦(米)を大量に仕入れさせたそうだ。

 物価高の東ウエルズ市でも、家畜の餌は20㎏が銅貨1枚と安価だったとかで、神殿は米蔵になっていた。


 脱穀に精米は調理隊が市民に教え、食事は米食に変わっていた。


 流石竜神通貨のダンジョンマスター!!ツミヒは金貨ダンジョンを、銅貨と銀貨のダンジョンに変えてくれた。

「ダンジョンマスターってこんな事も出来るのか」

『出来る事は、関連ダンジョンの改造だけです』

『主様、先輩二人と私で殆どのダンジョン改造出来ますよ!』


「何か面白そうだけど、黒竜神問題解決させてからだな」


「ご主人様!影からの報告、高難易度放置ダンジョンを発見!」

「ご主人様!緊急報告です!!イリス王都に金色の竜が飛来し『イリス神に面会したい』と言っております」

「ご主人様!緊急報告!!カツ町に黒い竜が1頭飛来!!カツ町長と衛兵が応戦、退治しました!応戦したカツ町長はじめ多くの負傷者が出ました」

「ご主人様!緊急報告で有ります!!オーボウダンジョンに黒い竜が飛来!ダンジョン内に入りました」


 緊急報告が続いた。

「一番近く緊急はオーボウダンジョンの黒竜神の討伐だな。

 デイダ!エリックを連れてカツ町の救援に行ってくれ!!

 ツミヒ!ダンジョンマスターは黒竜神より強いか?」

『主様、私達は黄金竜神を模して生まれました、黒竜神など問題に成らないほど知力体力共遥に強いです!』

「イリス!リツとケイも連れてゆく!」


「イリス!オーボウダンジョンの黒竜神は私達で討伐する!イリスはイリス王都で黄金竜神の対応やって!!」

 レイラの指示はもっともだけど……いや、レイラの言う事に従おう!!


 僕達は3方に別れ全力疾走してる。

 僕に着いて走るのは、ツミヒ一人、美咲姫はレイラに着いて貰った。

 黄金竜神と話をして、他の所も回りたい。

 気は焦るが、皆を信じ黄金竜神に集中しよう!仲間になって貰えるなら心強い。

「ツミヒ、黄金竜神は何人居る?」

『情報不足で正確には掴めて居ませんが、5人位と思われます』

「黒竜神は?」

『100程でしょう』

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