第99話 亜空間の秘密
美咲姫がエリックを引っ張って行ってる、ベルタの情報を聞き出すためで、私は主様達に気付かれないよう今後の方針を述べた。
『主様、黒竜神は既に動いて居ります!対策を考えないと多大な被害が出ます!』
「ツミヒ、黒竜神は敵確定なのか?強さは難敵なのか?」
『カンゲイ神が、竜神を滅ぼした原因が黒竜神です!好戦的な脳筋集団でした。
バカですが強かったです』
美咲姫はエリックと話が終ったようで、こちらにやって来た。
『ツミヒ先輩、安心して下さい!ベルタは亜空間で休眠中、黒竜神に利用される事は有りません』
『黒竜神防衛だけ考えれば良いか、少し気が楽になった武器無しなら最弱竜神』
「ツミヒ?黒竜神を強くて好戦的な脳筋集団と言って置いて、最弱竜神とはどう言う事だ?亜空間の説明もしてくれ!」
『黒竜神は武器を持たないと、竜神の中では最弱でした』
『亜空間については、私が説明します』
美咲姫が説明してくれた亜空間は、カンゲイ神が世界を造る過程で造り出した世界だそうだ。
多くの失敗世界の中でカンゲイ神が消し忘れ、放置状態の空間で世界を構築する前のエネルギーに満ち溢れた混沌状態が亜空間だそうだ。
亜空間のエネルギーを上手に利用すれば、何でも作れ生命でも造り出せるとか。
ダンジョンの魔物にアイテムは、全て亜空間エネルギーで作られた物だそうだ。
チンプンカンプンで質問する知識の無い僕は、専門用語を全てスルーして理解出来たのはここまでだった。
『亜空間移動を可能にする美咲姫に、どんな負傷も治し死んだ直後なら蘇生出来るエリックの二人が味方になった、これで対黒竜神戦は有利になりました』
『主様が聞きたかった答え、黒竜神は知力体力共に竜神の中では最弱ですが、普通の人間では瞬殺されます』
「人間を瞬殺する相手、あまり有利と思えんが?」
『主様と仲間の皆さんは、黒竜神より強いです!ご安心下さい!』
黒竜神は武器を持たないと弱い、僕達の方が強い、か…「黒竜神の大きさ体型は?」
『大きい人と同じ位で、黄金竜神や白銀竜神と違い飛行は得意では有りません』
「得意じゃないと言っても、飛べるのか!!」
人間を瞬殺する、空飛ぶ化け物とは厄介だ!
『鱗も弱い、矢が刺さります』
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