第55話 シタエズ国【1】
渓谷通路を塞ぐ荷馬車、馬を解放して荷車は収納、次々道を塞ぐ荷馬車10台収納し領内回収と合わせて30台収納した。
馬は領内で40頭今回20頭で、60頭の馬が僕の領地に逃げて行く。
領内の危険な魔物は全て討伐した、馬の放牧と思えば良い、上手く繁殖してくれたなら、新たな特産として侯爵領の資金源になるだろう。
敗残兵がチンタラ歩いてる。
イリス達の速度が速過ぎるため追い付いただけで、シタエズ兵はチンタラと言われるのは可哀想なくらい結構必死で逃げている。
『シタエズ軍!止まれ!!逃げる者は追い掛けて殺す!』
ツミヒの命令で、逃げ惑うシタエズ兵はピタリと止まった。
「ツミヒ?何か隠してた力が有る?」
『隠しては居ません、主様が「ツミヒは何が出来る?」と聞いて下さればお話してました。
これは「竜のボイス」条件が整えば生き物を操る事が出来ます』
「ツミヒは凄いな、リッチキングを睨んだだけで拘束し、
『それはダンジョン内だから出来た事、今の状態では限られた事しか出来ず申し訳無いです』
「イリス!ツミヒとイチャツかない!止めたシタエズ軍どうするの?」
レイラの言うのももっともだ、ノンビリはしてられない。
「ナオ達尋問して!ウエルズ王国に敵対する者を選別して」
『主様!その必要は無いです、今はあの2000人の軍は主様の軍隊です、そうなりました』
「ツミヒ?それは、人心を操る行為は恐いぞ!」
『シタエズ国の現状に不満しかないから出来た事、少しでも王に忠誠出来る要素が有れば出来なかった事、個人の本質を変えては居りませんし、ダンジョンの外でそんな事出来ません』
(逆にダンジョン内なら、人の本質ごと変えて自由に操れるってことか…ツミヒとはジックリ話し合う必要があるな)
「全軍、シタエズ王宮に向かい進軍!」
成る程、僕の軍隊か、命令をよく聞く。
2000の鈍足を率いて居るため、歩みが凄く
イリスに忠誠を誓う2000人の兵は、徐々に歩行速度が速くなって居るが、速いと言ってもイリス達の速度には程遠い歩みではあるが、着実に速く力強くなって来た。
イリス達は、徐々に歩行速度が速くなって居る兵達に気付く事なく、野営準備してる。
「兵達!各自野営準備始め!!」
命令すればテキパキ働く2000人の兵達、夕食も回収した荷車の食料、干し肉に固くなったパンそれに水を支給するだけで、各自適当に食って休んで居る。
「手の掛からない良い軍隊だ」
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