第49話 えっ?着いて来るの?

 ツミヒちゃんは…1万2千歳のロリババにちゃん付けは不味い?

 5階層に降りたツミヒは、僕の目の前で改造を始めた。

 ヒドラはビッグボアに変化した。

 4階層の飛竜は、ボアとグラスウルフに変えた。

 3階層に上がりストーンゴーレムをアルミラージュに変え、2階層のビッグボアをコボルトに変えた。

 1階層に上がり、グラスウルフをホーンラビに変更した。


「変更ありがとう!冒険者を呼び寄せる事の出来る良いダンジョンになった!けどツミヒは力が失われて大丈夫?」

『主様!お気遣い感激です!1万2千年溜め込んだ亜空間エネルギー滅多な事で無くなりません、ご心配無く』

「人や入り込んだ魔物を取り込まないとダンジョンて活動出来ないと思ってた」

『原始的な普通のダンジョンは主様の仰る通りです』

「ダンジョンも種類と言うか高位と低位の物がある?」

『その通りです、私のような高位ダンジョンは少ないと思います』


「それじゃ、また会いに来る!為になる話も聞けた、今日はありがとう」

『えっ?主様、まさか置いて行く気じゃ無いですよね?』

「えっ?着いて来れるの?」

『そのための契約です当然今はダンジョンから出られます!主様に何処までもお供します』

「ツミヒが出た後のダンジョンはどうなる?」

『自動運営で問題なく機能します』

「ダンジョンは問題なく…ツミヒはダンジョンから離れても大丈夫?」

『創造神としての能力は制限されますが、一生物として問題なく生きて行けます』



「イリス様!お話一段落されたようなので、指示して下さい!」

 皆は、僕らの会話を邪魔しないよう、気を使ってくれてたようだ。

「指示とは?町に帰るだけだが?」

「折角なので、他の2つのダンジョンを探索して置きませんか?」

 サロメは、イリスクランから離れる時期を伸ばしたいのだろう、町に帰れば限定参加が終わる。


 別に害のある事じゃ無いし、悪足掻きに乗ってあげよう。

「それじゃ、ついでに自領内のダンジョン調査始めます」

 サロメは物凄く嬉しそうだ。

「とは言ったけど、何処を探せば良い?」

『主様、近くにあるダンジョンにお連れ致します!』

「ツミヒは、ダンジョン探せる?」

『最も近いダンジョンはこれです』

 ツミヒは、ツミヒダンジョンを指差して、大ボケ遣ってるのかと思えば、ツミヒダンジョンの直ぐ隣にある大きな蟻塚ありずかを指差していた。


 ツミヒは、僕の手を引っ張り蟻塚に入って行った。

 振り向いて確認、皆着いて来てる。

『主様、この近辺でこれだけ、タワー型ダンジョンです。

 普通のダンジョンは地下に延びて居ますが、タワー型ダンジョンは上に延びて行きます、亜空間の上に延びて居るので見た目には判断出来ません』


 入った所はたしかにダンジョンだった。

「イリス!注意ゴーストダンジョン」

「ゴーストって、幽霊?どうやって倒す?」

『スライムと同じ、格を破壊すれば倒せる』

「ツミヒありがとう、光魔法か聖水、回復魔法とかじゃ無いと倒せ無いのかと焦ったよ」

「光魔法?」

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