第37話 バカな事やってる場合じゃない
「ダンジョンがあるのですか!」
「封鎖が長いため、魔物が湧き出して居るそうじゃ」
「ボウジャク侯爵討伐なんて、やってる場合じゃないですね?全力疾走で迎え討ち、迎撃壊滅サクッと終らせダンジョン探索始めます」
迷いの森ダンジョンみたいなのが、自領内にあるなんて!!
冒険者にとっては、こんな嬉しい事は無い!!
ボウジャク侯爵を相手にするなんて、無駄でバカな事やってる場合じゃないよ。
デイダやレイラはダンジョンと聞いて目を輝かせてる。
「サクッと終らせるぞ!」
「「「「「「「「「「おーっ!!」」」」」」」」」」
僕達は街道を西に向かって全力疾走してる。
マリにレインも遅れる事無く着いて来てる。
元ゴーマン伯爵領を抜け元オーボウ子爵領を抜けた。
「ダンジョンどこら辺に有るのかな?」
「北の
相変わらずデイダは情報収集が上手い。
リョウダ伯爵領を抜け、ボウジャク侯爵領に入った!
暫く走ると街道北側は一面の農園風景に変わった。
「成る程、ボウジャク侯爵軍、リョウダ伯爵に足止め喰らってる!ここで皆殺しにするぞ!」
大義名分のため、口上は大切。
「王命により、ボウジャク侯爵率いる謀反軍を討伐に来た、イリス伯爵で有る!!
このまま解散すれば、爵位没収領地取り上げだけ、命は助けるが如何にされる?」
「ふざけるな!成り上がり者!!たった11人、我が1万の兵で叩き潰してやる!!」
影が寄って来て耳打ちする。
「主!殆どの貴族が放った諜報員が、成り行きを見守って居ります!我らも非力ながら……」
「見て居れば良い、影が表に立っては駄目だ!」「はっ!」
「宣戦布告と受け取った!王命による潰滅戦を始める!!
全員金棒で謀反軍を壊滅せよ!!頭を一撃して行け!!」
1万の自軍に油断し捲ってるボウジャク侯爵軍、僕らが一瞬消えた様に見えただろう。
次の瞬間目の前で金棒を振られ息絶えている、剣では血糊で直ぐ斬れなくなる、大軍相手は打撃武器にかぎる。
これが終るとダンジョン探索が待ってる、皆張り切って殺戮やってるな!
僕にしても、詰まらん王命はサクッと終らせダンジョン探索やりたい。
自然と金棒一振りに力が入る。
左右一振りで4~5人が骸に変わってる。
2分程で半数5000人が骸に変わった。
3バカ男爵も骸に変わってる、最奥で青ざめたボウジャク侯爵が何か言ってる。
「ま、待てぇ!!降伏する!話し合おう!!」
「会話のチャンスは最初に与えた!!既に会話する状態ではない!!大人しく死ね!!」
散りじりに逃げ出す残存兵の掃討戦は、追い掛ける手間で5分掛かった。
開戦から10分程で殲滅が終った。
僕は辺りを見回し声を掛けた。
「ウエルズ王様の間者は居るか?」
二人の男が進んで来た。
「我ら王
「反乱軍制圧は見ての通り終った、引き続き王命の魔物の大繁殖対応に向かう!!国王様に報告を頼む!!」
「了解しました!!魔物が溢れるダンジョン!ご武運をお祈りします!!」
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