第36話 ボウジャク侯爵は潰す
「我々奴隷商は、奴隷の仕入れが大変なので有ります!良い奴隷は滅多に手に入りません!今回のイリス様の販売品は願っても仕入れ不能なレア物で有ります!」
「そう、なのか?近衛隊宿舎横の暗殺隊詰所に拘束し置いて居る、取りに来て貰えるか?それから奴隷の首輪2個売ってくれ」
「奴隷の首輪2個くらいサービスさせて頂きますです、これから直ぐに大型馬車で引き取りに行きます」
走った方が早いが、ゴウダ店主が送って行くとの事で、好意を無下には出来ない、乗って行く事になった。
乗車するとゴウダが奴隷の首輪を2個取り出し渡してくれた。
「僕を暗殺しようとした実行犯の二人にこの首輪を利用する」
「よくご無事で…」
「寝具が変わって寝苦しくて、寝てなくて助かった、良い口実をくれたので暗殺隊を全員拘束し使える者30人を解放し配下に、残りの20人をゴウダ店主に買ってもらう事にした」
「日の出の勢いのイリス伯爵様にも、ご苦労がお有りで御座いますね」
ゴウダは嬉しそうに、20人の元暗殺隊を馬車に積み帰って行った。
他にも裏家業専門の違法集団が居るそうで、影1小隊は僕の警護させる事にした。
洗面所に拘束したまま放置していた、カスミとオボロに奴隷の首輪を装着、二人は別動遊撃隊にし常駐警護をさせて居る。
朝食後、仮眠することにし、うつらうつら
用が有ればいつでも起こせ!とは命令して居たが、今起こされるのはちょっと辛い。
「御主人様、影2が緊急報告だそうです」
「通せ!」
影2隊員2名が入って来た。
「
報告を聞いて居ると、影3影4影5も報告に来た。
「「「3男爵軍がボウジャク侯爵軍に合流!!」」」
「報告ご苦労!王都到着予想を聞こう」
「進軍速度から、10日後王都に到着すると思われます」
「お前達は隊に合流し引き続き監視せよ!」
全員頷いて、消えて行った。
「影らしい退場!格好良かったぞ!!」
「「「「「「「「「「お誉めの言葉光栄です!」」」」」」」」」」
まだ居たんかい!
ハンエイ公爵に、緊急報告し王に取り次ぎを頼んだ。
全く待つこと無く国王執務室に通された。
「イリス伯爵情報収集見事じゃな!余にも報告が入った!ボウジャク侯爵が謀反を起こしたそうだな!」
「はい、10日後王都到着を予想して居ります!迎撃壊滅しても良いですか?」
「イリス伯爵に頼ってばかりじゃが、ボウジャク侯爵にクズナ、カスデ、ゴミダ3男爵全て壊滅してくれ、褒賞は侯爵に昇爵!!本当は金貨1万枚とか言いたいが、金が無いので済まん!」
正式に王命が降った!
「国王様、謀反軍総勢1万を超えて居ります、手加減していては味方に被害が出ます!一方的殲滅、皆殺しになっても宜しいか?」
「出来るなら、愁いが残らん皆殺しが望ましい」
よっし!!言質頂いた!
「イリス伯爵、報告じゃ褒賞で与えたオーボウ子爵領放置ダンジョンの様子が怪しい」
「ダンジョン?」
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