第35話 暗殺隊を配下にする

 暗殺隊の詰所は近衛隊宿舎の隣だった。


 物音など気にせず、11人で雪崩れ込んだ。

 暗殺隊は50人居たが、僕達に抵抗出来る者は居ない。

 一般人より反応が早かったが、僕達の攻撃速度は目で追うことが出来ない。

 簡単に制圧が終った。

 50人全員拘束し、次は近衛隊宿舎に行く。

「イリス伯爵である!コジャックは居るか?」

「伯爵風情が侯爵家の……」

 皆まで言わせず張り倒した。

「暗殺命令したのは、実行犯のカスミとオボロから聞き出した!コジャックは誰の命令で暗殺命令出した?」


「世迷い言ほざくな!無礼な言い掛かりも大概にしないと、父の侯爵が総力で叩き潰すぞ」

「お前が答えなくても、お前の親父に落とし前つけに行く!潰されるのはどっちかな?」

「伯爵風情が……」

「うるさい!犯罪者態度が悪い!」

 頭を強く撫でると昏倒して静かになった。

「近衛隊の諸君!コジャックの仲間はどいつだ?」

「英雄イリス伯爵殿、クズナ男爵長男のこれにカスデ男爵長男のこいつと、ゴミダ男爵次男のこいつ、オーボウ子爵次男とゴーマン伯爵長男は既に除籍処分して居ります!初めまして父と弟がお世話になって居ります!ハンエイ公爵の長男で有ります!」


「良い口実をくれたので、邪魔者派閥を纏めて潰す王命を実行中!全てが終わって後改めて挨拶する!4人を拘束するが構わんな?近衛隊長」

「構いません、思う存分暴れて下さい!」


 暗殺隊詰所に帰って来た。

「ナオ、使える暗殺者を選別して!」

 ナオとマリにレイン、リタも選別してる。

 リタもナオからアサシン技術仕込まれたようだ。

「この30人使える」

「30人の拘束をといいてやれ」

 拘束を解かれた暗殺隊の30人、どうなるのか僕を見てる。

「お前達暗殺隊は解散だ!今日から影を名乗れ!指揮が出来る5人前に!」

 暫く影達顔を見合わせて居たが、5人前に出てきた。

「お前は影1隊長、次順に影2隊長、影3隊長、影4隊長、影5隊長、各隊長は隊員5人を選べ」


 テキパキと各々それぞれ6人の組が出来上がった。

「影1小隊はこの場に残れ!影2はボウジャク侯爵の動向を監視!影3はクズナ男爵の動向監視!影4はカスデ男爵監視!影5はゴミダ男爵監視!行け!!」

 便利な配下が出来た。


 長かった夜が明けた。


「影1王都奴隷商の場所に案内頼む」

「はっ!」

「ナオ同行!「了解」デイダハンエイ公爵に報告後皆と屋敷に帰って寝てくれ!「了解!」」


 影1隊長が案内、僕とナオが付いて行く。

 王都北方面に向かってる。

 飲食街を抜け、娼館が建ち並ぶ繁華街を抜け、もうすぐスラム街に差し掛かる所に奴隷商が有った。

 奴隷商に入り「イリス伯爵である!店主に会いたい」

「イリス様!ゴウツから連絡をもらって居ります!当店ご利用有り難う御座います!私が店主のゴウダで有ります!」

「元暗殺隊の20人を売りたい!」

「毎度有り難う御座います!望んでも入手出来ない貴重な人材喜んで購入させて頂きますです!金貨200枚で如何でしょう?」

「金貨200?」

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