第28話 砦には凄いお宝

 砦を占拠した。

 3人生け捕りにした盗賊をナオとマリ、レインが尋問してる。

 ナオはマリとレインにずっと付きっきりでアサシン技術を仕込んで居た。


 尋問の間僕達は、全滅させたシタエズ兵150人の武器防具を回収、金品持ち物も全て回収し深く掘った穴に遺体を投げ込んだ。

 続いて砦内のお宝漁り。

「おっ!スゲェ!」

 ぶどう酒樽二つに銀貨が詰め込まれていた。

 隣の箱には金貨が1000枚程入ってる。

 収納袋にアイテムボックスを使い、全て収納した。


 食料品は干し肉に干しアンズに干しブドウそれに乾パン、保存食ばかりだった。


「イリス分かった!盗賊に変装して金品食料品を強奪、本国に定期的に輸送してた、シタエズ王国の派遣兵だった!」

「同じ規模の砦が後6つあるそう」

「砦には150人の兵が盗賊に変装して常駐してる」

 ナオだけで無く、マリにレインもしっかり聞き出してる。

「一日一つ潰して行けば、6日で終る」

「王都から馬車で3日の所にあった、8番目の砦はウエルズ王国兵の総攻撃で壊滅したそうだ」



 疲れは無いので王都に向け走った。

「二つ目の砦、この先にある、もうすぐ日が暮れるが攻める?」

「この寒空の下、焚き火も焚けず野営する気は無い!即攻撃壊滅させて占拠した砦で夜を明かす!!皆良いね?」

「「「「「「「震えながら野営は嫌」」」」」」」

「相討ちに気を付けて!攻撃始め!!」


 デイダとロイが助走を付けて、門を飛び越え二人の門番を斬り殺し門を開けてくれた。


 全員が暗くなる前にと、大急ぎ殲滅戦やってる、僕も機械的に何も考えず殺戮繰り返してる。

 酒を飲んで寛いで居る相手だ、武器を取る間を与えず斬り殺して行く。

 一方的殺戮は20分で終わった。


 武器防具を剥がし、皆が金品を漁ってる間に僕は砦の外に穴を掘ってる。

 処理が終わった死体を担ぎ、穴に投げ込む。

 面倒だが結構金を持ってるし、武器に防具はまだ使える、放置は勿体無い。

 処理に2時間掛かった、戦闘より疲れる作業だった。



 マリとレインが作ってくれた、暖かいスープとボア焼き肉が有り難かった。

 味は不通だ、ハンエイギルド酒場の食事と比べては可哀想、あの酒場の飯は別格で特別旨い。

 お宝漁りは明日にして、眠る事にした。


 交代で不寝番したが、何事も無く夜が明けた。


 この砦も、ぶどう酒樽二個の銀貨に箱一杯の金貨、食料は保存食が、ため込まれていた。

 全て収納して次の砦に向かった。


 4ヵ所の砦は間隔良く、順調に攻略出来たが5つ目の砦がかなり離れていた。

 ナオ達アサシン隊も、見落とさないよう注意しながら走ったため、速度が落ちて3日めにやっと5つ目の砦が見付かった。

 砦を見付ければ後は簡単、砦が襲撃されるとは思っても居ない弱兵殲滅は直ぐ終わった。

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