第21話 上級3等になった

 3000を越えるホーンラビの討伐で、力が着いたのか帰りは1時間で西門に到着した。

「ギルドに報告に行くよ!!」


 夕方一番冒険者でごった返す時間になってしまった。

 最後尾から大声で報告した。

「ピサロさぁん!!2階層掃除終わりましたぁ!!」

「お疲れ様!!ギルドマスターがお待ちです!!」

 離れた所から大声で話す僕に冒険者達注目してる。


「おい、あれが最近噂の凄腕集団のイリスか?」

「イリスなんて呼び捨てにするな!聞いた話では今日から上級冒険者様だぞ!!」

「あんな子供達が上級冒険者か?」

「あやかりてぇ!俺もパーティーに入れてくれぇ!!」


 ボソボソ話し声を聞きながら、僕達は通路を通りギルドマスターの部屋に入った。

 ギュンタ冒険者ギルドマスターは僕の顔をみて。

「無事に帰って来たな!討伐成功で間違い無いな!」

「前回殲滅させた1階層のゴブリンは、まばらにしか居ませんでした!今日の2階層のホーンラビも根絶やし殲滅させて置きました。

 魔石ここに出して良いですか?」

「どれくらい居た?」

「3000以上いました!!」

「さ、3000だと!!素早いホーンラビを3000倒したのか?たった2時間程で?」

「最初リツ達3人が弓の連射で半減させ、僕達5人が剣で薙ぎ倒しました」

「お前達8人は化け物だな!!……全員上級3等に昇格させる、全員のタグを置いておけ!買い取りカウンターに行くぞ着いて来い!!」


 部屋を出るとギルマスが大声で「ピサロ!受付代わってタグの発行!上級3等8枚だ!!」

「はい!イリスさん、皆さんおめでとうございます!!」

「あ、ありがとう」

「ポイズ!買い取りカウンター特設を開けろ!」

 いつも閉まってる一番端の買い取りカウンターが開いた。

「イリス、ここに魔石を全て出してくれ、確認させる」

 僕達3人のアイテム袋と、リツ達の矢筒も拡張されて居て魔石を収納してる、カウンターにザラザラ積み上げた。

「物凄い量だな、ホーンラビ魔石も銅貨5枚だ」

「ギルドマスター、魔鉄は何処に出します?」

「おぅ!魔鉄はどれくらい卸してくれる?」

「ゴウケンさんがギルドに卸す様に言ってたので、あるだけ全て魔石と同量です」

「助かる!魔鉄の催促が方々から来ておって、頭を悩ませておった所だ!買い取りに色を着けるぞ!!」


 魔鉄も全て出して、結果が出るまでギルド酒場で夕食食べながら待つ事にした。

 ささやかだけど、お祝いにスープとパン以外にボアステーキを全員に付けた。

「うゎ!!ステーキが美味しい!」

「本当、こんな美味しいの初めてよ!!」

 僕達物凄いお金持ちになってるのに、何か貧乏ったらしい。

 けれど、旨い物は旨いんだ!!


 料理に堪能満腹になって満足してると、ピサロさんが呼びに来た。

「集計が終わりました、タグも出来上がって居ます」


 魔石は3565個で金貨178枚銀貨2枚銅貨5枚になった。

 魔鉄は一個銀貨5枚だそうで、金貨1782枚銀貨5枚になるそうだ。

 それに協力感謝金って名目で金貨100枚(買い取りに色を着ける)って事らしい。

 何か現実離れして、だって金貨だけでも2060枚だよ!!

 今みたいな暮らしなら、全員生涯遊んで暮らせるお金を稼いだ事になる。

 おまけに、8人全員上級冒険者だ。

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