第19話 ダンジョン2階層【1】

「イリス!お前の仲間、ゲンカイ村の子供は化け物ばかりだな!」

(いや違う!イリス君の仲間になった者のみが、化け物的力を発揮する!が正しい)

⦅分かった様な、不思議だけどそう言う事なら納得よ!⦆

「ピサロさん?何が分かったの?」

(レイラさんに聞こえてたのか)

「リタさんもイリス君達と同じ、中級3等スタート決定よ」

「そう言う意味?リタ喜んで!中級3等のタグが貰えるって!」

 冒険者の事リタはあまり分かって居ない様子だけど、僕達と同じって事で嬉しそうだ。


「リタさんも私達と同じ、剛弓と剛剣に決めたら?」

 リツの一言でリタの装備が決定した。

 弓攻撃が3人になるのは、ダンジョン2階層のホーンラビに対して心強い。

「この矢筒は10立法メートル中拡張で、矢以外の物も収納出来る、少し高くなるが全てで金貨5枚で」

「店主さんはゴウケンさんと言われるんですね、はい金貨5枚それからこれも受け取って下さい!」

 僕とレイラ、デイダは収納から魔鉄を取り出し、広いカウンターに積み上げた。


「ちょ、チョッと待て!こんな無茶苦茶な量タダで貰えんぞ!!」

「僕達に大負けして下さった損失、これで少しは回収出来たんじゃないですか?」

「損はして居らん…じゃが折角の好意受け取って良い武器を打っておく、また買ってくれ」

「どんな武器が出来上がるか、楽しみに待ってます」

「イリス、次はリタの防具よ」


 リタの硬質革鎧も銀貨2枚で購入即装備してギルドに向かった。


 ピサロさんがリタのギルドタグを発行してくれて、8人に増えたパーティー全員で晩飯を食っている。

 安くて旨いスープとパンそれに串焼肉だ。

 今日もバスケットの山盛りパン皆でスッカラカンに食い尽くした。

 村長っちでは其れなりに旨いもの食ってたはずなのに。

「こんな美味しいスープにパン初めてよ!」って言いながら、無茶苦茶食ってた、リタのイメージ崩れる位ガッツイてた。


 ギルドの風呂は小さくて、シャワールームとして使われて居るようだ。

 狭いけど、シャワーなら4人一度で済む、僕達の後にレイラ達もシャワーを済ませたようだ。

 女の子達良い匂いがしてる。

 僕らの定宿化してしまった、ギルド宿舎大部屋で寝袋に入った女の子4人が賑やかだった。



 翌朝2日休日とし、その間戦闘訓練に費やす事に皆で決めた。

 ギルドの訓練場を借りてリタの戦闘訓練と、僕達も剣の訓練をやることにした。

 リタの弓の練習はリツとケイに任せた、戦闘訓練に2日使った僕達もそれなりに訓練したが、残念ながら強くなった気がしない。


 食事はいつも美味しい、汗もシャワーで流せる。

 沁々しみじみ思った。

「僕達物凄く贅沢な暮らししてるね」

「イリス、何を今更?皆で頑張って冒険者のお仕事やって居るから出来る暮らしよ!明日は頑張ろうね!!」

「うん、頑張ろう!シッカリ寝て!おやすみ、皆!」

「「「「「「「おやすみ」」」」」」」

 皆訓練で疲れて居るようだ、寝付きが良い。


 明日にはダンジョン2階層に行かないと、ホーンラビとは戦った事が無い、どう戦うか……動きが速いと聞くがどれ位速いのかリツ達の矢が当たらない位速いとお手上げ、速い矢を避けるスピードの相手を剣で斬れるか?


 計画を練る……寝る?……いつの間にか寝てた。

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