第三章 命大切に慎重に
第15話 ダンジョン?下調べが先
朝なかなか起きない僕は、皆に寝袋から引きずり出された。
「イリス!シャキッと起きて!!迷いの森ダンジョンの魔物間引き依頼を受けたよ!昨日の感じでサクッと終らせようよ」
「ダンジョンの間引き?溢れ出る程魔物が湧いたダンジョンの間引きぃ?そんな危険な事勝手に引き受けちゃダメだよ!!」
「イリス?何を今更?私達全員中級なのよ!迷いの森ダンジョンって中級2等で最深部まで行ける、難易度の低いダンジョンよ」
「僕達中級3等だろ?」
「私達全員、調査討伐報酬で昇格してるよ!」
僕の首に掛かったタグ、知らない内に中級2等に変わってた。
「それイリス寝てたから私が持って行って変えてもらった」
「あぁ、ありがとう」
さて困った……ダンジョンなんて初めて行く。
どんな危険があるか、村に来た冒険者の話では、ダンジョンで魔物以上に危険なのは各種の
「皆聞いて!ダンジョンに入る前に各階に出没する魔物の種類や罠に関する聞き取り調査しないと、難易度低くても一瞬で全滅する危険があるのがダンジョンだよ」
「ダンジョン一層はゴブリン、ダンジョンボスはゴブリンソルジャーの時とメイジの時があるそう、一層に罠は無い。
二層はホーンラビ、戦い方は弓主体で襲ってきたら斬り殺す。二層ダンジョンボスはアルミラージュ倒し方は同じチョッと大きいホーンラビ、二層も罠無し。
三層はゴブリン、ホーンラビ、少数オークが登場する魔物、ダンジョンボスはこの層からランダムに複数出るそう。
四層はオークが主に出てくる魔物、希にビッグボアが出るって。
五層はウッドゴーレムが多い!ダンジョンボスはストーンゴーレム難易度が低いのは罠がいっさい無いダンジョンだからだよ!下調べ位私だってやってるよ!」
「イリス!準備済ませろ!」
「「「「リーダー!早くダンジョンに行こう!!」」」」
良く調べてるケチの付けようが無いよ。
困った、臆病風に吹かれて戦うのが恐いなんて言えない雰囲気、防具を装着なんてあっと言う間に終った。
「イリス言うの忘れてた!ダンジョン魔物が落とすアイテムは魔鉄なんだって、武器屋の店主にあげると喜ばれるってピサロさんが言ってた」
「ダンジョンに入るの制限掛けていて、魔鉄が不足してるらしい」
「そうか?お金じゃ無いお礼を考えてた。魔鉄か、良いな」
剛剣屋の店主にお礼は是非しないと、でも踏ん切りがつかないよ。
何か…考えが浮かばん!
「イリス!ギルド酒場でスープとパンの朝食」
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