第14話 全員中級に昇進だ
帰路の途中墓の丘に差し掛かった。
「イリス?どうかした?」
「チョッと気になる事があって、直ぐに行くからギルドに先に行ってて」
「分かった先に行ってる」
皆に先に行って貰い気になった墓を一人で確認に行った。
「え~とここら辺に……イズル?こっちはヤツデ?まさか……イズル君にヤツデ君?……王都で待ってるんじゃ無いの?何でこんな所で……こんなになって……ウソだろ!!……何で…」
思いもしなかった事実にショックで何も考えられない……どうやって帰ったか覚えていない。
気が付いたらギルドの宿泊施設雑魚寝の部屋にいた。
一人寝袋にもぐり込んで寝た。⦅人って簡単に死ぬんだ……僕達だって……⦆
***
「居ないと思ったらイリス寝てる」
「迷いの森で俺達を指揮するの疲れたんだろ」
「戦うの初めての私達に随分気を使ってくれてたようだし」
「しょうがない寝かせて置くか、イリスの中級3等のタグだけ持って行って昇格して貰う」
私達はイリスを寝かせて置いて、ギルドマスターに報告に向かった。
「おっ?イリスは?怪我でもしたか?」
「いえ元気ですが、私達の安全を考えながら魔物討伐の指揮するのに疲れたようで寝てました」
「イリスのタグだけ持って来ました」
「分かった報告を聞こうか」
「迷いの森の魔物、ゴブリン7匹にオーク1頭と遭遇全て討伐後消滅した事からダンジョンより溢れた魔物と判断しました」
「成る程!迷いの森に魔物が溢れて居る訳では無さそうだな…調査と討伐は終了でよい!報酬は全員1階級昇進と金貨20枚。ピサロ手配を!」
「はい、ギルドマスター!」
「イリスパーティーに新な指名依頼だ!迷いの森ダンジョンの魔物間引きを頼む!」
ピサロさんは、てきぱき作業をこなし全員の新しいタグと、金貨20枚入った袋を持ってきた。
イリスも気にしてたのでピサロさんに聞いてみた。
「ピサロさん、ダンジョン産魔物のアイテム魔石とこれは何ですか?」
拳より少し小さい塊7個と両手で抱える位の塊を出して聞いてみた。
「それは魔鉄よ鉄や鋼より良い武器の材料よゴブリン魔鉄が銀貨5枚、オーク魔鉄は金貨7枚の買取りになります」
「魔鉄を剛剣屋の店主にあげてはダメですか?お金以外のお礼がしたいとイリスが言ってたので」
「それは良い!店主喜ぶわ!迷いの森への一般冒険者立ち入り制限掛けてるから、ダンジョン魔鉄不足してる」
魔石のみ買取りして貰う。ゴブリン魔石7個銀貨3枚と銅貨5枚オーク魔石が銀貨5枚、物凄い収入になった。
寝てるイリスには申し訳無いけど皆腹ペコ、ギルド酒場へ夕食に行った。
朝のスープが美味しかったので、スープに串焼き肉とパンを全員分注文した。
串焼き肉は甘辛タレが掛かっていて、物凄く美味しかった。
バスケットのパンはいつもより余分に盛られていた。
勿論皆でスッカラカン、全て食べ尽くし満腹満足で大部屋で寝た。
村では身体を拭く習慣が無く、気にして居なかったけど私達少し異臭がしているような?
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