第二章 冒険者遣るぞ
第6話 冒険者ギルド
冒険者ギルドは、どの町でも門に近い所に建っていると聞いた。
護衛の冒険者達、嘘はついてなかった、直ぐにギルドにたどり着けた。
相談の結果12歳になってるレイラが冒険者登録するのが一番上手く行きそうとの結論から登録窓口に並んでる。
「次の方冒険者ギルド登録で間違いありませんか?」
窓口のお姉さんが声を掛けて来た。
「はい、冒険者登録に来ました」
「では、ここに手を置いて、年齢確認します…12歳確認しました、次はこの書類に記入して下さい」
「名前はレイラ、武器は剣、魔物討伐経験有り…え~とゴブリン50匹とビッグボア1頭」
「書けました」
「嘘は書いて居ませんね?ゴブリン50って?」
「もっと多く倒して来ましたが、旅費にするため魔石は全て売りました」
「魔石1個いくらで売りました?」
「村に護衛で来た冒険者さんに、1個銅貨2枚で買って貰いました」
「ゴブリンの魔石普通買い取りは銅貨5枚って知ってます?」
「それは冒険者が売った金額でしょう」
「ビッグボア1頭は?」
「毛皮と牙魔石も持って来てます、この3人で討伐しました」
「牙と魔石、毛皮も揃ってますね…少々お待ち下さい」
受付のお姉さんは、言い残して奥に行ってしまった。
暫く待っていると「3人こちらに来て下さい」と言って奥の部屋に通された。
部屋の中には筋肉ムキムキのおじいちゃんが居た。
「ギルドマスターのギュンタだ!居るんだよね無茶苦茶な新人登録者!3人の最小パーティーでビッグボア倒しただ!!ビッグボア討伐は中級2等か1等!そんな奴に初級3等なんて持たせられん!」
「あなた方二人もここに手を置いて見て」
まず僕が手を置いた。
「あら?あと15日で12歳なのね」
デイダが手を置いた。
「あなたは後25日で12になるのね!」
ギルドマスターのギュンタは眉間にしわを寄せて、暫く何か考えているようす、考えがまとまったようで僕達に話し掛けて来た。
「ギルマス権限で3人に中級3等タグを発行する!」
「おめでとう!レイラさん、イリスさん、デイダさん、今日から中級冒険者です!」
こう言う場合大人にたいし無駄な発言は録な結果にならない、僕達は十分思い知ってる!3人揃ってニッコリ笑い感謝のお辞儀を深々とした。
この時僕は思った、冒険者って見える実績でどうにでも変わる、いい加減なものなんだ。
冒険者タグって簡単に作れるんだ!
目の前でレイラのネームプレートに、銅のタグに三本線中級3等が発行され、続いて僕のネームプレートに中級タグが発行された。
デイダのタグも続いて発行された。
「中級タグだから、銀貨2枚3人で銀貨6枚だけど持ってる?」
僕達は隠し持ったお金をごそごそ取り出し、お姉さんに渡した。
「ゴブリンの魔石でこつこつ貯めたのね?偉いね!」
僕達はニコニコ笑顔でタグを首に着けた。
ドアがノックされ職員が書類を持って入って来た。
「ビッグボアの買い取り金額が出た、毛皮金貨20枚、牙4本金貨40枚、魔石金貨50枚合計金貨110枚となったが、全て売るか?」
「「「はい!!お願いします!!!」」」
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