第6話 四日目、角合わせの儀

目覚めた時には、拓海が寝室を出た後だった。

まだ暗い部屋の中、心なしか布団が冷たく感じて寂しい気持ちになる。


(本当に、キスしたんだよな…しかも、拓海君の、硬くなってたよな…?)


昨日の濃厚な儀式を思い返すと、顔が発火するほど熱くなった。

恥ずかしい気持ちもある。

けれど、それ以上に、拓海の体が反応していたことが嬉しかった。

布団の上を、年甲斐もなくゴロゴロと転げ回ってしまう。

そうでもしないと昂った気持ちの行き場がなくて、おかしくなりそうだった。


(今日、どんな顔して会えば良いんだろう)


夜になればまた拓海と会うことになる。

その時までに、照れや恥ずかしさが治まるとは思えなかった。


「イリノ様、おはようございます」


シュンラン達が来た。

慌てて返事をして、転げ回ったせいで乱れた寝衣と布団を整えた。


「あれ、雨が降ってますか?」


冷静になってからようやく雨音に気がついた。

寝室が暗いのは夜明け前だったからではなく、雨雲のせいだったようだ。

そういえば頭も痛い。

ゴロゴロしたせいかと思ったが、天気痛のようだ。


「何年ぶりでしょうか…雨というのは、こんなにも美しいものだったのですね」


シュンランはどこか懐かしいものを見るような横顔をしていた。


智也は窓辺に近づき、光の泉を見る。

淡く光を放つ泉に雨粒が降り注ぐ光景は、シュンランの言うとおり、とても美しかった。


普段は雨が降ると頭痛がしたり憂鬱になることが多い智也だが、今は心が満たされるような、ありがたい気分だ。


「ありがとうございます…これも、イリノ様のお陰でございます。私共は感謝してもしきれません」


シュンラン達は涙ぐみ始めた。

また全員の背中をさする羽目になる前に、智也は話題を変えることにした。


「そうだ、右宮のお庭から見る雨の景色もきっと綺麗ですよね!せっかくだから、早く帰ってみんなでお茶でもしませんか」


一気に側仕え達が色めき立った。


「よ、よろしいのでしょうか…私共がご一緒しても…」


側仕え達は、この場の長であるシュンランの様子をうかがっている。

シュンランは判断しかねる様子だ。


「雨が降った記念に、良いですよね?シュンランさん。早くしないと雨やんじゃうかもしれませんよ!」


智也が言うと、シュンランがハッとした表情になった。


「皆さん、急ぎましょう!早く支度をしますよ」


側仕え達は元気よく、はい!と返事をして右宮に戻る支度を始めた。

咄嗟に思いついたことだったけれど、言って良かったと智也は皆の姿を見ながら思った。




*****




右宮の庭は恵みの雨によって緑が深まり、花の香りを濃くさせていた。

雨粒が葉に弾かれる音がとても心地良い。

縁側には智也と側仕え達が全員集まっていた。


(楽しそうで良かった。俺も嬉しくなっちゃうなぁ)


こうして皆で集まって、ゆっくりと過ごすのは初めてだった。

いつも真面目な顔をして一生懸命に仕事に打ちこんでいる側仕え達も、柔らかな表情をしている。


そんな和やかな光景と美しい庭を一度に見ることが出来て、智也はとても満足していた。


「イリノ様、本当に朝食のご用意はよろしいでしょうか?」

「大丈夫ですよ。俺、元々朝ごはんは食べないことが多いんです。だから、これだけあれば大満足です」


智也は団子のようなお菓子を手に取った。

シュンランはどんな時でも、智也を気遣ってくれる。

皆はすでに朝食を終えているということだったので、智也の朝食は遠慮した。

代わりに、急遽、お茶やお菓子を用意してもらうことになり申し訳なく思ったが、料理人達は腕の見せ所だと張り切っていたらしい。


「このお菓子も美味しいなぁ。こんなに美味しいのをぱぱっと作れるって尊敬します」


智也は不器用だ。

一人暮らしだけれど、めったに自炊はしない。

居酒屋でのバイトを選んだ理由も、まかないが出るからという不純な動機からだった。


「勿体無いほどのお言葉、ありがとうございます。料理人達はきっと泣いて喜びます」


この星の人達は涙もろいのかもしれない、と智也は感情が豊かな人々のことが可愛らしく思えた。


「料理人は神子様のどのようなご要望にも対応出来るよう、確かな腕を持った者達が集められております。ですから、遠慮なさらずに沢山我儘を言ってくださっても良いのですよ」


シュンランはそう言うが、智也は今の状況で充分贅沢だと感じていた。

しかし肩を温めている料理人達には少し物足りないのかもしれない。


「あっ、左宮に見えるのは出し神子様ではございませんか?」


突然、側仕えの一人が左宮の方向を指差した。


(拓海君だ…)


左宮の縁側に、拓海と側仕えの一人が立っているのが見えた。

遠目からみても拓海の凛々しい顔つきが分かる。

昼間に拓海を見るのは久しぶりだ。

つい、昨夜のことを思い出してしまう。

遠くにいるにも関わらず、智也は視線を合わせないように俯いてしまった。


「きっと、イリノ様と私共が楽しそうにしている様子が気になったのではないでしょうか」

「左宮の者達は羨ましがっているしれませんよ」

「もしかすると、あちらでもお茶会が始まるかもしれませんね」


側仕え達が口々に話し始めた。

嬉々としてはしゃぐ姿に顔が綻ぶ。


「申し訳ありません、イリノ様。皆、嬉しさのあまり騒がしくしてしまって…」

「いえいえ!俺はとっても楽しいですよ。こんな素敵なお茶会なら毎日したいくらいです」


シュンランの顔がパッと明るくなった。


「それでは毎日開催出来るように、上の者に話しをつけて参ります。どうぞ、イリノ様はごゆるりと…」

「え!?シュンランさん?」


シュンランはすぐにどこかへ消えてしまった。

側仕え達のリーダーたるもの、やはり仕事が早いらしい。

何気なく言ったことでもすぐに叶えてくれようとするから、今後は気をつけようと心に決めた。


他の側仕え達と楽しく会話をしながらも、左宮に視線を向ける。

いつの間にか、拓海の姿はなくなっていた。


(拓海君は今何をしてるんだろう…)


いつからか、拓海のことばかり考えてしまっている。

誰もいない左宮の縁側が、とても寂しく見えた。



*****



(まさか、いよいよ布が無くなるとはね…)


もう肌寒いとかそういうレベルではない。

夜宮への隠し通路を歩く智也は、上半身裸だった。

今日でこれなら、明日以降は全裸で歩くことになるのだろうか、と恐怖心が襲ってくる。

どんなに薄くても良いから布一枚は欲しい。


(もう色々考えても仕方ない!頑張れ、俺!)


自分自身で心を奮い立たせないと、恥ずかしさで逃げ出したくなる。

今夜は、昨日よりも大人の階段を登ることになるからだ。


いつものようにシュンラン達と別れ、一人で扉を開ける。

階段を一段一段登る度に、胃を掴まれるように緊張感が高まる。


最後の扉を開けると、すでに拓海がいた。

拓海も智也と同じ格好だった。

厚い胸板と、綺麗に六つに割れた腹筋が目に飛び込んでくる。


(神様、お助け下さい!目に毒過ぎます)


自分に目潰ししたいと思ったのは初めてだった。

目のやり場に困り過ぎた智也は、出来る限り目を瞑ることにした。


「や、やぁ!拓海君」

「入野君?目にゴミでも入ったんすか?」


拓海が心配して顔を覗き込んできた。


「いや、眩しくて」

「そんな明るい…?」

「ど、ドライアイでさ!」

「?そすか」


嘘をついてしまい心苦しいけれど、なんとかごまかせたようだ。

そろそろ大丈夫だろう、と目を開けると、眼前に拓海の顔があった。


「っ!びっくりした!」

「すみません、心配で」


そう言う拓海は意地悪そうに笑っていた。

完全に気づかれていたようだ。

恥ずかしさで耳が熱い。

しかし、ショック療法になったらしく、ようやくまともに拓海の姿が見られるようになった。


「鳴らしますか」

「そうだね」


二人で鈴を鳴らす。

この作業も段々と慣れてきた。


今夜の儀式のために用意された瓶を手に取って座る。

いつものように向かい合わせだ。

拓海の格好良い体が視界に入り落ち着かない。

それを布団の皺を見ることで、なんとか気を紛らわせる。


まずは瓶の中の液体を智也が一口飲む。

とろりとした口当たりで甘さがあるが、すぐにむせそうになった。


(強い酒だな…すぐ酔いそうだけど大丈夫か?)


頭がぼうっとするくらい、強烈な酒だった。

瓶を手渡し、今度は拓海が口に含む。

それを交互に繰り返した。

最後の一滴を智也が飲む頃には、視界がかすんでいた。


(だいぶ酔ったけど…酔って正解だったかも)


これからやることを考えると、とても素面では出来そうもなかった。


「えっと…始めようか」

「そうすね」


無駄だとは分かっているけれど、拓海に背を向けた。

腰履きを脱ぐ。

しかし、腰に巻き付けてある紐が酔っ払いの手では解きづらい。


「この後に及んで何やってんすか」

「や、違くて…」


モタつく智也に、業を煮やしたらしい拓海が隣に来た。

どうやら、脱ぐのを躊躇していると思われたらしい。

腰の右側にある紐の結び目を拓海が手にすると、器用に解いた。

腰履きが微かな音を立てて床に落ちると、下半身が露わになった。


「ほら、早くこっち来て」

「う、うん」


拓海が布団の上で胡座をかいた状態で座っている。

見ようと思わなくても、どうしても視線がそこに向いてしまった。


(うん、やっぱりあれだよね、立派だよね!)


昨日の感じから予想がついてはいたが、拓海の中心は智也のそれよりも立派だった。

出来る限り見ないように近づいて、拓海に跨るように座る。

正常な思考状態であればありえない体勢のはずだが、酔いのせいかそれほど恥ずかしさは感じなかった。

むしろ、近づきたいと思ってしまうから不思議だ。


拓海の頬を両手で包み、額に口づける。

次に鎖骨の間。

最後に唇に口づけた。

拓海も同じように繰り返す。

拓海から口づけられると、体中の細胞が喜んでいるかのように熱が上がった。


次に盃に入っている香油を手のひらに取る。

体温で温められたからか、部屋中に広がるほど濃い花の香りがした。

両手に香油をからめて、拓海の体に塗る。

首から肩。

背中から腰。

胸から腹へと塗りつける。

酒が効いているのか、拓海の体は熱かった。


次に拓海も同じように繰り返す。

首に触れられると、声が出そうになるが我慢する。

拓海の大きな手が体中に這う感覚は、くすぐったくて、息があがる。

最後に腹を塗り終わる頃には、智也の中心はすっかり反応していた。

酒や香油に催淫効果があったのかもしれない。

早く触れてほしくなる。

拓海の反応が気になって視線を移すと、そこはしっかり立ち上がっていた。

無性に触れたくなる。

そろそろ次へと思っていた時、拓海の手が智也の尻を掴んだ。


「もう少し近くに寄れませんか」


答える間もなく、尻ごと体を引き寄せられた。

心臓の音が大き過ぎてどうにかなりそうだ。


「触ります」


拓海は有無を言わせぬ雰囲気で、強引に智也の先端に触れる。


「っあ、ちょっと待って」


滑らかな香油を纏った手で、敏感な場所に触れられると、今にも爆ぜてしまいそうになる。


「待ちませんよ。ほら、入野君も触って」


耳元で低い声が響く。

智也の手を取り、拓海の中心を握らされる。

あまりの質量に、思わず目が釘付けになった。

まんべんなく香油を塗りつけるには、智也の小ぶりな手では心許なさを感じるほどだ。


「見るの好きなの?」


じっくり見過ぎていたようだ。

慌てて視線を逸らす。


「良いよ、見て。俺も見るし」


嫌だ、と言ったはずだが、拓海には聞こえていないようだった。

智也と拓海の中心を握り合わせると、智也の手を覆うようにして上下に扱き始める。


「あっ、ちょっと待って」


体の奥からゾワゾワしたものが湧き上がってくる。

いつも自分でする時には感じたことのない、怖さを伴う感覚だった。

経験したことのない気持ち良さに涙腺が緩む。


「っん、た、拓海君、待って」


拓海は上下に動かす手を早めた。

拓海のものと擦れる刺激と、手の刺激で、頭がおかしくなりそうだ。

やめて欲しいのに、勝手に腰が動いてさらに刺激を得ようとしてしまう。


「あ、ダメ、ダメだ、やだっ」


湧き上がる何かは、止められないところまで来ている。

不意に顔を上向きにされた。

拓海の顔が目の前にある。

柔らかいものが唇に重なる。

吸われたかと思うと、それをこじ開けるように舌が入ってきた。

口の中を犯されているようだった。

苦しいのに、拓海の舌を追いかけてしまう。

息が出来なくなっても、舌と手の動きは止まらなかった。

もうだめだ、と思った。


「っん…!」


体が痙攣して、先から溢れたのがわかった。

呼吸出来ているのかわからない。

少し遅れて拓海のものが爆ぜた感触があった。

指に滴る液体は、とても熱かった。


いつの間にか、拓海の舌は口の中から出ていっていたが、代わりに啄むように唇を重ねられている。

もう1ミリたりとも動けないほど、体に力がはいらなかった。

唇が離れると、目の前の体にしなだれかかった。

このまま眠ってしまいたかった。



しばらくして、肩を揺すぶられた。


「入野君、そろそろ起きましょう」


拓海の優しい声で目が覚めた。

少しの間、眠っていたようだ。


(うわぁ…完全に事後だ)


智也と拓海の間に視線を落とすと、見てはいけないものを見たような気持ちになった。


「なんか、色々ごめん」

「…こちらこそ、すみません。今更ですけど」

「そうだね、今更だよね」


出すものを出してすっきりしたからか、笑うしかない、という心境にいたった。


儀式はまだ終わっていなかった。

二人で寝室の奥にある扉を開ける。

これまで一度も使っていない、隠し扉だった。


「うわぁ…」


そこは浴場だった。

もくもくと湯煙が立ち上っている。

中央には石を積み上げた浴槽のようなものがあり、水は淡く光を放っていた。

どうやら、光の泉を温泉にしたようなものらしい。


湯煙の中、拓海が手を引いてくれる。


「足元、気をつけて」

「うん、ありがとう」


心臓が高鳴る。

このところ、拓海の近くにいると心臓の挙動がおかしい。

浴槽は腰の高さまである深さだった。

湯は、動く度に光が輝いてとても美しい。

体についていた事後の痕跡も、洗い流されるようだった。

浴槽の中央には鈴が下がっている。

二人でそれを鳴らした。

ようやく今夜の儀式が終わった。




しばらく湯に浸かっていた智也だったが、拓海より早く上がることにした。


(布団…片付けなきゃ)


いつも儀式の後片付けのほとんどを、拓海にさせてしまっていた。

だから今日こそは、と心に決めていた。

何より、これから寝ようとしている布団があの惨状だ。

絶対に自分が片付けよう、と慌てて浴槽から出る。


「拓海君はお願いだからゆっくりしててね」


返事を聞かないうちに浴場から出た。

体を拭くのもそこそこに、寝巻きを素早く着てから、急いで布団を用意されていた新しいものに替える。


(な、生々しいな!先に出といて良かったぁ)


布団を直視するのは至難の技だった。

自分達が出したもので間違いないが、拓海にこれを片付けさせるのは恥ずかしすぎる。

片付け終わったタイミングで拓海が戻ってきた。


「布団、すみませんでした」

「いやいや!いつもやってもらってるから」


拓海に見られることなく片付けが終わってほっとした時だった。


「髪、風邪ひきますよ」


頭に布を乗せられて、わしゃわしゃと拭かれた。

この星にはドライヤーがない。

だから、髪を乾くまでに時間がかかってしまう。


「あ、ありがとね」


自分でしようと、布に手をかける。


「ほら、座ってください。じっとして」


言われるがまま、座るしかなかった。

拓海が髪を拭いてくれるらしい。


(拓海君、なんだか甘くないか…?)


髪を拭いてくれたり、浴場で手を引いてくれたり。

思い返せばやたらと甘やかされている気がする。

もともと、そういう性格なのかはわからない。


(困るなぁ…どうしよう…)


智也は年上が好きだ。

それは、年上なら甘やかしてくれそう、という安易な理由からだった。

甘やかされるのを夢見ていた智也にとって、今は願ってもいない状況だ。


(どうしよう、好きになっちゃうかも)


優しく髪を拭かれながら、胸の鼓動は激しくなっていくばかりだった。


「そろそろ大丈夫ですかね」

「ありがと…」


このまま続くと心臓にダメージがありそうだ。

少しほっとしながら、横になろうとした。


「寒くないですか?」

「え!?」


先に布団に入っていた拓海が、いつもより中央に寝そべっている。

添い寝をするつもりらしい。

智也の脳内は混乱を極めた。

添い寝したい気持ちとしたくない気持ちがせめぎ合ってパンクしそうだった。

考えに考えた末、添い寝することに決めた。


「では、お邪魔します…」


これを逃したら一生誰にも添い寝してもらえないかもしれないと思うと、この機会を無駄にするわけにはいかなかった。


おずおずと布団にはいる。

体を横にした瞬間、拓海が腕を差し出してきた。


(腕枕だと!?)


驚きのあまり、なけなしの腹筋で上半身を浮かせた。


「こっちの方が温かいですよね」

「そう、だね」


腕枕の魅力には抗えなかったし、腹筋も保たなかった。

ゆっくりと拓海の腕に頭を預ける。


「あのさ、重くない?」

「嫌ではないです」


答えにはなっていないけれど、嫌ではないなら大丈夫、ということにしておく。

確かに拓海の隣は温かく、居心地が良かった。


(拓海君の恋人は幸せだろうな。カッコ良くて、優しくて、誠実だし、あそこは立派だし…羨ましいなぁ)


拓海の恋愛事情については全く知らないけれど、今は恋人はいないはずだ。

いたなら、神事は断っているし、今だって腕枕はしなかっただろう。

恋人がいるなら、そういうことは絶対にしないタイプだと思う。


過去に恋人はいたはずだが、だとしたらなぜ別れたのだろう。

なんてもったいないことをしたんだ、と元恋人達に言ってやりたい。

いや、もしかしたら道ならぬ恋だったのだろうか、と要らぬ想像までしてしまう。


つい最近まで苦手だと思っていたはずなのに、知れば知るほど惹かれていく。

隣から聞こえてくる寝息でさえも愛おしいと思った。


(今だけ、今だけは…)


恋人気取りでいさせてほしい。

この感触を忘れたくない、と智也は密かにその逞しい腕に頬ずりをした。

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