27話 全力で
「楽しいな戦いは」
ガミナは笑いながらそう言った。
「ガミナと一緒だから尚更だな。」
小夜子は笑いながらアイニコロスに近寄る。
「どうした?」
アイニコロスは小夜子の肩を掴み、引き寄せた。
「まだ戦えるという顔だな」
「そうだ。まだ戦えるし、勝ち目がないとも思っていない。」
「離れろ」
サリエラスが杖をアイニコロスへと向けた。
「俺もいるぞ」
「私もです」
「同じくです」
クリエラスを始め、アンエラスとカンエラスも杖をアイニコロスへと向けた。
「もう貴方の傍にはいられません」
アンエラスはゆっくり1歩ずつ前に進んだ。
「私も同じくです」
カンエラスもアンエラスの後ろをついて行った。
「許さないからな」
クリエラスはアイニコロスを睨んた。
「許されなくてもいい、殺せるものなら殺せ」
「1、2、3。」
小夜子の合図とともに一斉に魔法をかけていく。
いける。
このまま押せば。
「来たな」
まさか2人が戻ってきたのか。
「全力を注いで。」
「もうやっています」
アンエラスはそういうと苦しそうな顔をした。
「魔法は使えないんだよなー」
ガミナはそう言いながら後ろを向いた。
「俺も使えない」
「あれ?百合先生だー!この人達誰?」
「俺の友達だ」
空はニコッと笑った。
「へー!」
「あと百合ではない、ガミナだー」
「もしかして百合先生の双子ですか?」
「まあ、そんな感じだ」
空は歩き出した。
「行ってくる」
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