22話 アイニコロスとの再会

「とりあえずこの話はやめだ。先を急ぐぞ。みんなもチンタラしない。」


「どこに行くの?」


「決まってるでしょ。アイニコロスの所だよ。」


みんな驚きのあまり大きな声が出てしまった。


「せめて明日とかでしょ?」


朝は勘弁してと言わんばかりの顔をしている。


「早く行くぞー。」


「でもさ!何処にいるか分からないじゃん?」


「分からなくても大丈夫だ。ていうか、探すよりも呼び出す方が早いな。」


「え〜!?」


朝の顔がどんどん青ざめていく。


「小夜子ちょっと待てよ」


「何だ?」


「心の準備が出来てない」


「そんなの出来てなくていい。それにもう能力ないんだから帰った方がいいぞ。今なら引き返せ「引き返さない」」


小夜子は空の顔を見て意志を受け止めた。


「守るから安心しな。」


小夜子はそう言うと召喚の呪文を使った。


ガタガタと地面が揺れだした。

その激しさに朝は尻もちをついてしまう程だった。


「来たな。」


地面から人がゆっくり上へと上がってきた。


「俺を呼び出すとは、お前も大したものだな」


「お褒めの言葉ありがとうございますー。」


出てきたのは金髪で短髪、160cmくらいの男だ。思っていたよりも小さく驚いた。


「お前ら何をしている」


「これはですね」


アンエラスは顔を引き攣り後退りをした。


「もう任務は辞めたんだと。自由でいたいんだってさ。」


「じゃあ俺を倒さないとな」


「そうだね。それと私の呪いも解いてもらわないと。」


アイニコロスはニヤリと笑った。


「来い」

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