20話 アンエラスとカンエラスと
「小夜子はバカですね」
カンエラスは目の前にいる小夜子を見て笑った。
「そうね、2人でかかってこいなんて…ふざけている」
アンエラスは杖を構えた。
「ふざけているのはそっちだ。命令に従うばかりの魔女が能力者と魔女ハーフとバトルなんてね。」
カンエラスは小夜子をギッと睨みつけ杖を構えた。
「さよなら小夜子」
カンエラスは杖を振り、炎魔法を使った。
小夜子はそれを魔法を使うことなく避けた。
「2人がかりなら私の呪いも解けるんじゃないか?殺す気なんだろ?」
「1番得意な魔法を使いましたが、避けられました」
「大丈夫ですよ、私も得意な魔法を使いますから」
そう言うとアンエラスは杖を振り、水魔法を使った。
あまりの速さに小夜子も杖を使うほどだ。
「やるね。」
「でしょ?でも連携だとこんなものじゃないわ」
2人は合体魔法を放った。
炎と水が螺旋状に混ざり合い、まるで芸術作品のように見える。
「これはさすがに大きすぎる。私に交わし切れのか、楽しみだ。」
ドカーンと大きい音がした。
煙がその衝撃さを物語っている。
「小夜子早く来い、回復魔法で治してくれ」
ガラ…ガラガラガラ
瓦礫から小夜子が出てきた。
ニヒッっと笑っていて、元気そうに見える。
「10歳の時以来だ。懐かしいな。」
「ガミナは18歳になった」
「同い年なんだから知ってるって。」
小夜子はガミナの元へ笑顔で駆け寄った。
「「死ねーーーーーーーーーー」」
アンエラスとカンエラスが再び合体魔法を使って来た。
「バーカ。」
「アーホ」
小夜子とガミナはそう言うと2人の方へと向かっていった。
ガハッ…
ガハッ…
小夜子はアンエラスを、ガミナはカンエラスをグーパンで倒した。
魔法は2人が気絶した影響で消えてしまった。
「ナイスだ。」
「お互いな」
2人は勢いよくハイタッチをした。
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