19話 サリエラス対ガミナ決着

「何だか泣けてくるから、さっさと終わらせようか」


ガミナはとてつもない速さで走り出した。

サリエラスはニヤリと笑った。


「今日をもって最強の戦闘一族は滅びる」


サリエラスは強化魔法を使い、肉体を強化した。


「さっきから思っていたが、魔法を自分に向けて使うんだな」


ドゴンッ


サリエラスはガミナの攻撃を間一髪で避けた。


「それが俺の戦闘スタイルだからな」


「フフッ…面白い」


ダダッッ


サリエラスはガミナに向かって一直線に走り出した。


ドガンッ


ガミナはサリエラスの攻撃を素早く交わした。


「まだだ」


ガミナの行動を予測し、腹に一撃を入れたサリエラス。


「痛いな」


距離を置こうとした瞬間、サリエラスは右腕を掴まれ、引っ張られた。


「良い一撃だったよ」


ドゴンッ…バシッバシッ、ドゴンッ…ドバンッ


バタッ


血だらけのサリエラスは息を切らしながら話した。


「ガッ…ガ…ミ…ナ…」


「何だ?」


「楽し…かった…」


「ガミナもだ」


「俺達…を…自由…に…してくれ…」


「アイニコロスからお前たちを引き剥がしてやろう」


「約束しろ」


「もちろんだ、それはそうときちんと体治せよ」


「わかっている、治そうとしてるが力が入らない」


「ちょっと待ってろ」


ガミナはそう言うと空の方へと近づいた。


「アイツ見てろ」


ガミナは空にそう伝えると、小夜子の方へと向かって行った。

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