17話 空の推測
「ガミナは今、物凄く楽しいぞ」
「俺もだ」
ガミナとサリエラスの戦いは激しさを増していた。
俺はこの戦いに入ってはいけない
わかってるけどこのまま突っ立っているだけじゃダメだ
何か出来ることはないのか?
「そういえば、この人達が来てから誰も見かけない」
不思議に思った空は辺りを見渡した。
「やっぱりいない」
空にある推測が過ぎった。
自分の能力が発動していないということ。
そして朝の能力は発動しているということ。
それはつまりこのうちの誰かが自分と反対の能力を持っているということ。
敵は能力回収をしている。
そのうちの誰かの手元にまだあるのだ。
誰が能力を持っているんだ?
1番近くにいたのは間違いなくサリエラスだ
とりあえずサリエラスから離れないようにしないと
「やっぱりお前は…只者ではないな」
サリエラスは息を切らしているようだ。
所々血が出ているようにも見える。
「ガミナは最強の戦闘一族から追放された者だからな、只者ではないな」
ガミナはニヤッと笑った。
「最強の戦闘一族か…あの一族は絶滅したと聞いていた、まさか生き残りがいたとはな」
サリエラスはどうやら回復魔法で傷口を塞いだようだ。
先程見えた傷口もなくなっていた。
「追放されたのは運が良かったと思う、しかもあの一族を滅ぼした張本人と戦えるなんてな」
「どこの情報だ?」
ガミナは拳に力を入れながら、こう答えた。
「血を流しながら私の元に来た、たった1人の友人からの情報だ」
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