第14話 仲間ならもういる
どうすればいい?
小夜子はまだ殺されないって感じだよな?
能力を奪われるなら俺達にとっては得だけど、小夜子がそれを止めてるってことはやばい事に使うんだよな…
「もしかしてさ、能力を奪われたら私達がどうにかなっちゃうってことない?」
「え!?」
「私の見てる魔法少女アニメでは魔法を奪われると死ぬってシーンがあってさ、」
「重要なことなら小夜子が言うはずだ」
「嫌われたくないからとか?」
パチパチ
「はいはい、おしゃべりはここまで」
クリエラスは手を叩くと朝に手を伸ばした。
「君はすごく可愛いね、仲間になってよ」
朝はクリエラスに近づいて行った。
「待てよ」
空が声をかけるも止まろうとはしない。
「そこの男、よそ見をするな」
サリエラスはそう言うと空を蹴り上げた。
「ガハッ…」
空は痛みを感じて横たわる。
それに見向きもしない朝。
パシッ
朝がクリエラスの手を払った。
「仲間ならもういる!!乗り換える気もない!!」
朝はそう叫ぶと誇らしげな顔をした。
「それにここにいるみんな助けを求めてるでしょ?私には聞こえるんだからね!」
「助けなんて求めてないよ」
クリエラスはニコッと優しく笑った。
「アイニコロスさんに奴隷のように扱われているだけでしょ?だから助けを求めた…」
「違う」
クリエラスの表情が険しくなった。
「痛みなんて死ぬよりマシだろ」
空が立ち上がった。
少し笑っているようにも見える。
「今ので力の差がわかったと思ったんだが」
「クリエラスさんだっけ?能力者なめんな」
「見た感じ大した能力ではなさそうだ」
「人を引き付ける、それが俺の能力だ」
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