第12話 魔女4人

「呪いは解くことも出来る。だから私が死ぬこともある。そうしたら2人を守ってくれる人がいなくなるかもしれない。2人を守る唯一の方法は能力の消滅。消滅すればあの魔女達は追ってこない。目的は能力の回収だからな。」


「あ、あ、あ、あ...あーーーーーー!」


突然朝が大きな声を出して指を指した。

その方向にはいかにも魔女という格好をした人達がいた。


「来たか。2人とも下がっ「死ねよ」」


反応できなかった。

これは流石にまずいぞ。


「4人で何しに来た?小夜子に何か用事?」


「能力を消滅させようとしていますよね」


「大正解だ。アンエラス」


金髪ロングとスタイルの良さで誘惑の魔女と密かに囁かれているアンエラス。


「やっぱり殺すべきですね」


そしてその妹のカンエラス。

金髪ボブとスタイルの良さでアンエラスと同様に誘惑の魔女として囁かれている。


「サリエラスとクリエラスって仲良かったっけ?」


小夜子はニヒッと笑ってそう聞いた。


「コイツと仲がいいわけないだろ」


黒髪短髪高身長イケメンと言ったらこのサリエラスだ。

とても冷たい態度故に顔だけでファンが出来たと言っても過言では無い。


「サリエラスはいつも冷たいな」


黒髪長髪高身長イケメンと言ったらこのクリエラスだ。

チャラついているが、目標にストイックで努力家だ。

サリエラスとは幼なじみだ。


「そっか。そういえばさ、いつから能力なんて回収してるの?」


「1ヶ月前くらいだよ」


クリエラスはニコッと笑ってそう答えてくれた。

やはりこの男は女性に優しい。


「アイニコロスはどうした?私に呪いをかけた張本人と会えないなんて悲しいな。」


「1人で能力の回収に行ったよ」


「そうなんだ。」


小夜子は心の中でニヤッと笑った。


「じゃあさ、何でそんなに能力が必要なの?」


「それはね「そこまでにしておけ」」


サリエラスはそう言うとため息をついた。

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