第8話 厄介なことが増えた

「こういうことがあってさ、」


「なるほど、それでいつもの元気を無くしたわけか」


「いや、元気はあるよ!」


そういうと朝はグッとポーズをした。


「元気があるなら良いな、けど能力を消すとなると人助けの反対の能力者を見つけないと行けないよ」


「まじか!それは大変だね!」


「他人事みたいに言うなよ」


「アハハ、ごめん!」


じー


朝は視線を感じて奥の方を見た。


さっきの女の子だ!

どうしたんだろ?

何か用かな!


まだ空は気がついていない。

それもそのはず、空は考え事をしていた。

空自身の能力も消して、朝の能力も消すという厄介なことになったからだ。

自分の能力のことで手一杯な所にこの件。

何かあったから言ってくれと言ったからそのままにする訳にはいかない。


「頑張る」


「うん!あ、後ろにさっきの子がいるよ!」


「さっきの子?」


海か

さっきの会話聞かれたのか!?

だとしたらやばい


「とりあえず朝は家に入ってリビングにいろ」


「うん!お邪魔します!」



「おい、さっきの話聞いてたのか?」


「さっきの話?聞こえなかったけど、仲良しなのはわかっただよ!」


「わかっただよってなんだよ」


「なんでもない!じゃ、ごゆっくり!」


そう言うと海はドタバタと階段を上り自分の部屋へと向かっていった。


バタンッ


「何あの子!家に入れるってことはお兄ちゃんの彼女かな?気になる!!」



「ごめんな」


空はため息をついてそう言った。


「大丈夫だよ!」


ピンポーン


またインターホンがなった。


「ごめん、ここで待ってて」


次は誰だ?

小夜子なら許そう


ガチャ


扉を開けるとクラスメイトが6人いた。

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