第3話 友人について

 友人は、たくさんいる必要はないが、片手に足るくらいはいたほうがいいだろう。

 友情というのは、ある側面では家族や恋愛よりも強い結びつきを持つ。

 社会人になってからだと、友人は作りにくい。どうしても、ある種の打算が混じってしまう。やはり、思春期をともに過ごした仲間が、後々までの付き合いになることが多いと思う。

 ただ、友人というのは、作ろうと思って作れるものでもない。恋愛にもまして、偶発性が強い。ある種の縁としか言いようがないところがある。

 だから、もし仮によい友人に恵まれたなら、君たちは自分の幸運に大いに感謝すべきだ。よい友人は、何にも勝る人生の財産なのだから。

 人生は一人で歩むものだが、友人がいれば孤独ではない。孤独ではないという状況は、とても大事なことだ。

 

 

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