第11話 コロニーを見つけた俺様はこごが見せ場だと確信する。
「こんなに大きなゴブリンは初めてだ………でけえ!!」
「ギョウ。」
巨大のスキルを得たギガンは俺の身長三倍はあるんじゃないかという大きさでホブゴブリンを単純に大きくしたような姿ではなく、筋肉モリモリの体付きをしている。腕は地面に付くぐらい長く皮膚を触ってみると岩のようなゴツゴツとした肌をしている。
【鉄壁】のスキルを使うと防御力が上がり体が固くなるが、そのスキルを使ってるような固さだ。
髙難易度ダンジョンには【トロール】という巨人型のモンスターがいるがそれに似ているな。ただトロールは知性を感じれないがギガンはホブゴブリンと同じかそれ以上だと思う。
スキル1つの固体がこんな風に化けるとは思わなかった。変異種として進化するのはたまにあるがギガンは今まででも五指には入る実力のある個体になりそうだ。
「三段階目の進化ではギガンが1番かもな。いや、アイツには勝てないか。それでも強い個体が増えてけば全盛期よりも最強の軍団を作るのも夢じゃないぞ。」
この調子でドンドン強い個体を増やしてこう。
それからもゴブリン達を従えて森を探索するとゴブリンが多かったがホブゴブリンとも遭遇することが増えてきた。
レッドキャップ級のゴブリンには遭遇していないがそろそろコロニーに着いても良い頃だろう。
「………ここか。思ったよりも大きなコロニーだしあれは…【ゴブリンキング】だな。
ゴブリンキングのいるコロニーは早々出来ない筈なんだけどここで遭遇できたのは幸運だぞ。」
それから少し歩いてるとお目当てのコロニーに到着した。
コロニーの中はゴブリンよりもホブゴブリンが多い。それ以上のレッドキャップやゴブリンナイト、ゴブリンマジシャン等のホブゴブリンから進化する個体もチラホラといる。
「レッドキャップにゴブリンナイト、ゴブリンマジシャン‥ゴブリンソルジャーもいるのか。それにゴブリンメイジやゴブリンリーダー…ゴブリンキングは【クローンウエポン】持ちかよ…ちょっと大変だな…」
その中でも注視してしまうモンスターは王冠を着けたでっぷりとしたゴブリンだ。
そのゴブリンは【ゴブリンキング】というゴブリンの王様だ。
ゴブリン→ホブゴブリン→エリートゴブリン→
ゴブリンロード→ゴブリンキングという順で進化するゴブリン種で五段階目の進化モンスターとなると髙ランクの冒険者や国の騎士団が動くレベルのモンスターだ。
しかも【クローンウエポン】というモンスターが進化した時に稀に持っているというレアなアイテムを持っている。
ゴブリンキングのクローンウエポンは【如意斧】という強い武器だ。
クローンウエポンはゴブリンキング級のモンスター以上が稀に持っているが、その性能は計り知れない。
そのモンスターの強さがその武器に込められていると言われていて、武器に強いスキルが必ずついてるし、生物のように【成長】するらしい。
実際にクローンウエポンを持ったことが無いから良くは知らないが、あの武器は是が非でも手に入れたい。
クローンウエポンを実際に持ってる奴を知ってるが、ソイツもクローンウエポンを手に入れてから飛躍的に実力を伸ばしていたし、有名な冒険者や強者は持ってる奴が殆どだ。
いつかはテイムしたゴブリン全員にクローンウエポンを持たせたら楽しいだろうな。
それこそ国すらも落とせる戦力になる。
その前に猿神と謂われた冒険者も愛用している如意斧を手に入れて足掛かりにしなくては!
「‥‥よし。俺がまずは特攻を掛けるからその後にお前らが打ち漏らした奴等を倒してくれ。
ギガン。お前はあの王冠を付けたデブのゴブリンの足止めだ。無理しないで戦えよ。」
1人でコロニーの入口へと来ると門番のようなゴブリンが俺に気づいたようだ。
「ギョア!ギョアアアアアアア!!!」
本当であればゴブ達に任せて俺は戦いたくないが、まだゴブリン達に任せても安心できる戦力が整っていない。
ゴブリンキングレベルのモンスターが俺の仲間に複数体いるなら何もしないんだけど、まだ自分自身が頑張る時だ。
【身体強化】
【豪腕】
【鉄壁】
【俊足】
【鬼人化】
【オーラ】
【ブースト】
【開放】
今必要だと思うスキルを1つずつ発動していく。
「くっ‥‥スキルの同時発動はいつやってもキツイ!」
身体全体に力が溢れていくが体のあらゆる所からミシミシという軋む音がする。
「1分が限界だな‥‥
‥いくぞ」
スキルの発動を全て終えると、俺の体は一回り大きくなり赤い湯気のような物が体にまとわりついている。
顔は【鬼人化】の影響で犬歯が伸びて傍から見たら俺がモンスターに、思われるような風貌だ。
この状態は俺の持つスキルを多用した体に相当負荷が掛かる状態ではあるがメチャクソ強い。
1分位しか持たないだろうけど
俺の見せ場がきた。
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