君が消えたあの夏の日

エピソード1花びらがふわふわ風に乗るあの日

綺麗な花を見つけた。それは白くて少し紅が入っててとても綺麗な花だった。僕にはそう見えた。他から見ればごく普通の野花に違いないかもしれないけどとっても魅力的に見えた、たった僕だけが。

あの子がそう見えたのは魔法なんかじゃない、彼女の魅力な力だ。

白くてキラキラひかる髪の毛に紅色に染まった唇、綺麗な目そんな彼女は僕の隣の席の辻アヤノさん。