　トレードは勝ち負けを繰り返しながら，最終的に利益になっていればよく，トレードで十戦十勝というのはまずありえないので，いかに上手に負けるかも重要である。

　そのためには何らかの根拠に基づいてポジションを取ったあと，その根拠が崩れてしまったら，ポジションを持つ理由がなくなるため，潔く負けを認めてポジションをロスカット（損切り）する必要がある。

　しかし，そのロスカットができない人が結構いる。相場に長く生き残るためにはロスカットが必要なときには躊躇なくロスカットすべきだとは頭では分かってはいても実際にロスカットする場面になると，なぜかロスカットができないのである。

　知っていることと，できることは違う。まさにそれを実感する瞬間がロスカットしなければならない場面である。

　トレードで利益を上げ続けるには，いかに損失を抑えるかが重要で，トレードが上手な人ほど上手に負けるのである。

　ロスカットによる損失はトレードで利益を上げ続けるための必要経費なので，ロスカットが必要な場面では躊躇せずロスカットすべきである。

　相場で長く生き残るためにはロスカットに限らず，トレードする上でできなかったことを１つ１つできるようにしていくことが求められる。

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