第3話 中国の「人口ボーナス」

◎ 中国の「人口ボーナス」は本当になくなりつつあるのか? 

人民網日本語版 2023年02月17日16:30

http://j.people.com.cn/n3/2023/0217/c94476-10209451.html


◎ インドの人口が年内に中国を抜くとの国連の推計に外交部がコメント

人民網日本語版 2023年04月20日15:00

http://j.people.com.cn/n3/2023/0420/c94474-20008635.html


  「人口ボーナス」という言葉がよくわからないのですが、要は、中国外交部の汪報道官の最後の言葉に見る「単に人口の多さによるメリット以上に、多くの優秀な人材を育成することができるという質のメリットこそが中国の強み」という意味か。

一般に、現在の地球では、人口増加による食糧や燃料の不足とか環境汚染が懸念されているにもかかわらず、中国の場合、人口増加という「悪」を(中国人らしい)運用面によって善に変えることで「通常の国力増加」に拍車がかかり、あらゆる製造・生産において、いわば「ボーナスポイント」が発生している。

その事実を踏まえて、単に人口の多さという数だけを問題にすべきではなく、人間(国民)の質が重要、ということを「人口ボーナス」というのだろうか。

そうであれば、何を行うにしても中国という国は、質を重視しての数・数を目指しながらも質を疎かにしない国である、という国家なのだが、それは彼ら中国人の人間性が政治に反映されている、ということではないのだろうか。

大学で勉強した学問としての政治をその通りにやるのではなく、学校などなかった大昔から連綿と続く長い歴史の中で育まれた中国人の血の中に流れるDNAが、21世紀の現在、(国際)政治という形となって表われている。

中国人とは(学問ばかりでなく)人間性で政治や経済を運営している。欧米流の対処療法ではなく、根本から病気を治す・病気の元となる食べ物から質すという姿勢であり、それは彼らの政治や経済に見ることができる。

どういうことかといえば、これまでの国際政治においては、アメリカに代表される「やらずぶったくり」「ぼったくり」という荒削りというか野蛮な政治スタイルが世界を「リード」してきました。

政治というよりも、かつてのモンゴル人の侵略スタイルの現代版です。

「羊の皮を被った狼」のように、他国への侵略・破壊・強奪を「見た目は民主的な政治のようにして」繰り返す。アメリカの恩を売り、見かけを良くし、時間をかけて根こそぎ強奪する。

そんな約100年間のアメリカ的「羊の皮を被った狼の手口(政治)」に風穴を開けるが如く登場したのが、最近の中国の(至極まともで、本来当たり前ともいえる)「Win・Win(互いに恩恵を受ける)」という政治です。

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