第2話初対面
名古屋駅の新幹線出入口で千茶を待っていた。時間になると、スポーツ刈りで体格のいい男がニヤニヤしながら近付いてくる。
手にはでっかなバッグを持って。一直線に向かってくる。
僕は内心、ドキドキしていた。この人が千茶か……。
すると、ホッ、その男性は僕の前を横切り、歩き去った。
間も無く、お待たせしました!と、言う声が。
振り向くと、旧ドイツ軍の軍服のような格好で、バッグを2つ持った人間だった。
僕は、挨拶してバッグを1つ持った。何が入っているのか分からないが、重たかった。
よく、こんな細い体で2つもバッグを持てたなぁ。
髪の毛は肩まであり、顔は写真の通りでブスだった。
まぁ、とりあえずウエルカムドリンクとして、三嶋屋に連れていきビールを飲んだ。
千茶は、それは飲む飲む。食べる食べる。でも、体は細い。
僕より10歳年上だが、後に僕にババアと呼ばれるようになるが、γ-GTP《ガンマジーディーピー》の値は高そうだ。
僕は、20年間高い。
寒い冬場なので、部屋は暖めておいた。僕の家に着くと、コタツに入りつまみを取り出し、ウイスキーや焼酎などを飲み始めた。
千茶は夜中、お腹を壊し、トイレで素晴らしい音色を奏でていた。
そう、つまみに食べた鶏の刺し身は、初めて食べる人は大抵、腹を壊すのだ。
僕は、放屁だけですむ。
2人して、部屋の空気を汚し、笑った笑った。
アメリカ横断ウルトラクイズを名古屋市横断ウルトラクイズと称し、間違い、お手つきは、焼酎のストレートを飲むゲームをしたら、強かに酔っ払った。
そして、同じベッドで2人並んで寝た。
僕のイビキは凄いが、平気で千茶は寝ていた。
夜中、トイレに起きた。
千茶の寝顔を見た。
ブスだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます