第3話 21歳 美咲



春の夕暮れ、美咲は、仕事帰りに近所のスーパーに立ち寄った。美咲は、春らしい薄いピンク色のシフォンブラウスに、クリーム色のタイトスカート。パンプス、シンプルなデザインのピアスとバングルでアクセントをつけている。彼女の髪は、やわらかいウェーブをかけたロングヘアがふんわりとしたやわらか印象的であった。


店内に漂う焼き鳥の香ばしい匂いとともに、疲れて頭がぼんやりするを美咲は、野菜コーナーで彼と遭遇した。悠はスーツ姿だが、ネクタイを外してカジュアルな雰囲気を出している。白いシャツ、スーツはネイビーのシングルブレスト。黒の革靴、腕にはシルバーの腕時計が光っている。彼の髪は、短めの丁寧にセットされたスタイルで、整った顔立ちと相まって上品な雰囲気を醸し出している。


青々としたキャベツを手に取りながら、彼女はスーツ姿の悠と目が合った。彼の瞳に見つめられると、美咲の心はキュンと高鳴った。


「すみません、キャベツの値段がわからなくて…あ、310円ですね。ありがとう」と悠はちょっと照れくさそうに、美咲に声をかけた。彼の自然な笑顔と声に、美咲は心を奪われた。


「いえいえ、どういたしまして」と美咲は照れ笑いを浮かべた。


「実は、初めて一人暮らしを始めたんだけど、料理が全くできなくて…。」


「それに、一人暮らしって、ちょっと寂しいけど、新しい自由が楽しい」


美咲は考え込んでから答えた。「私は実家暮らし。家族と一緒にいるという安心感もあるよね。それに、家族との時間を大切にしたいって思うから」


「僕も実家を出たことで、家族との距離が遠くなったと感じる。失ったことで、何が大切だったを気づける。」


「私もそう思う。これからも家族との繋がりを大切にしていかないとね」


そして、彼らはお互いの家族について話し合いながら、共感し合い、心の距離が縮まっていくのを感じた。お互いの生活や考え方を共有することで、美咲と悠は互いに惹かれあっていく。


彼らはその場で連絡先を交換し、数日後に悠のアパートで料理教室を開くことになった。




美咲が到着した。シルキーな素材のブラックのオフショルダートップスに、柔らかい素材のミディ丈フレアスカートを合わせている。スカートは深いワインレッドの色で、ふわりと揺れるたびに美咲の魅力が引き立つデザインとなっている。


足元はシンプルな黒のストラップヒールサンダルで、アクセントに金具が付いた細いチョーカーを首元にしている。


彼女の髪は、前回と同じくふんわりと後ろでまとめており、そのままナチュラルに下ろした時も美しいシルエットを保つようにセットされている。耳元には、シンプルなバー型のピアスが揺れている。


下着に特別な注意を払っており、黒のレースのブラとショーツのセットを選んでいる。ブラは、華奢なストラップが肩にかかり、透け感のあるレース素材が美しいバストラインを強調するデザインで、ちょっと背中が開いたスタイルが女性らしい魅力を引き出している。


ショーツは、同じく黒のレースで、ヒップラインを美しく見せるフレンチカットタイプ。レースが繊細に編まれており、肌に触れるとソフトな感触があり、美咲は自分が着けているだけで特別な気分になることができる。また、ショーツのウエスト部分には、小さなリボンが飾られており、可愛らしさも演出されている。


美咲は、もしキスをして抱き合い、脱がされることになっても、この下着を着用していれば、自信を持って彼に見せられると考えていた。そして、彼が自分のセクシーでありながら上品な下着に目を奪われることを期待し、心の中でドキドキしていた。


悠は緊張しながらドアを開け、笑顔で出迎えた。


悠は薄いブルーのチェック柄の長袖シャツを着ており、袖をまくり上げている。下は黒のチノパンツ。少しラフな感じで、リラックスした表情が印象的だ。


「どうも、美咲さん。よろしくお願いします」と悠が言い、美咲は緊張をほぐすように笑い返した。「こちらこそ、よろしくね」


悠のキッチンはまだ使い慣れない様子で、美咲は彼の手を引いて一緒に食材を準備し始めた。彼らは手際よく野菜を切り、お互いに笑顔を交わしながら楽しく料理を進めていった。悠は美咲の手つきに見惚れ、「本当に料理が上手だね」と感心する。


「ありがとう、悠くん。実は家族が大勢いて、子どものころからお手伝いしてたんだ。だから、料理は得意な方なんだ」と美咲は自慢げに話した。


悠は興味津々で美咲の話を聞き、「それはすごいね。僕はずっと実家暮らしで、親が料理をしてくれてたから。一人暮らしを始めてみて、料理がこんなに大変だって気づいたよ」と笑いながら話した。


美咲は悠の率直な言葉にほっこりし、「大丈夫、私がいるから。一緒に料理を楽しみながら、上手になっていこうね」と励ました。


悠が美咲の手を取り、包丁の持ち方を教わる。その瞬間、ふたりの指が触れ合い、美咲は熱いものがこみ上げるのを感じた。彼らは目を合わせ、恥ずかしそうに笑った。


食事を終え、美咲と悠は、キャンドルの灯りが揺れるリビングで、初めて深いキスを交わした。美咲の心は高鳴り、熱くなった顔を少し横に向けて悠の唇に応える。彼女は緊張し、同時に期待に満ちた気持ちでその瞬間を迎えていた。


悠は美咲の腰に優しく手を回し、彼女の背中に触れる。美咲はその柔らかいタッチに心がふるえるのを感じる。彼の手が彼女のオフショルダートップスの上から背中に伸び、ゆっくりとファスナーを下ろしていく。美咲の心臓はドキドキと高鳴り、彼女は自分の背中に伝わる冷たい空気とファスナーの動きに緊張を感じる。


彼女は悠に見つめられながら、彼の手の動きをじっと待ち、自分の恥ずかしさと戦っていた。彼女は、今日のために特別に選んだ黒のレースの下着が悠にどのように映るかを考え、期待と不安が入り混じる気持ちでいっぱいだった。


悠はトップスを美咲の肩からそっと下ろし、彼女の繊細なブラが現れる。彼の瞳には驚きと賞賛の光が輝いており、美咲は彼の視線に自分の胸が熱くなるのを感じる。彼は美咲の背中に手を回し、彼女を抱きしめる。その瞬間、美咲は彼の温かさに包まれ、彼女の緊張が少しずつほぐれていく。


悠は美咲の首筋にキスをし、彼女の耳元で囁いた。「美しいよ、美咲…」その言葉に、美咲は自分の恥ずかしさを乗り越え、彼に抱かれる喜びと安堵を感じることができた。


彼らは互いの愛おしさを感じながら、ゆっくりとお互いを解き放ち、夜の静寂に包まれたアパートで愛を育んでいく。

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