勘違いじゃないか?
今日もいいペンキ・・・じゃなくていい天気。俺はベッドから出てベッドメイクをしてからリビングに向かう。ただいまの時刻6時3分、俺の朝は速いのだ。まあこんなに早く起きなくてもいいんだけどな。
「あれ?珍しいね、こんな時間に起きてくるなんて今日は雨どころか矛も混じって降ってくるんじゃない?」
「たまたま目が覚めただけだ我が母よ。母はもう行くのか?」
「そろそろ時間だからね、今日はちょっと早く帰ってくるから待ってなさいよ」
俺の家族構成は俺と母しかいない。父?色々な事情によりいないぞ、別に死別はしてないから大丈夫だ。なので母にはいつも感謝している。俺くらいの歳のやつは今は反抗期のやつは多いが俺はそんなことはないと思っている。
さて今朝いただくのは母が作ってくれた卵焼きです、あと白米。俺は口をもぐもぐして叫んだ。
「うまい!」
ーーーーー
「ふぁ・・・」
「いつもどおりあくびしてるね、そんなにやってて飽きない?」
「これは頭に酸素が届いていないからやっているだけだ」
そう言うと優雨は興味なさげに枝毛をいじっていた。
「さすがにそこまで興味なさそうにされるとちょっと傷つくんだが、でも俺も優雨からこんなこと言われたらそんな感じにするかもしれないな」
俺は彼女にちょっとした仕返しをした気がしたが彼女はまだ枝毛をいじっていた。更にスマホも手に持ってなにかしているようだ。
「もう話す話題もなくなったわ。もうちょっと興味持ってくれよ〜?」
「だって特に気にすることでもなかったからさ」
彼女はそう言って先に行ってしまったが俺は特に彼女を追いかけることもせずにゆっくりと登校したのだ。何事もゆっくりしたほうがいいんだよ、俺は赤いリボンや黒い帽子を被ってはいないがまんじゅうになることを決意した。
「あれ?拓人くん?珍しいね?一人で登校なんて」
「煽ってんスカ?学校一のマドンナさんよぉ」
「あ、煽ってなんかないよ!なんでそういう考えになるの!?あとマドンナって呼ばないで!私そんな可愛くないから!」
「最後の言葉他の女子に言ってみ?ボコボコにされるから。それで?空さんはなんで今の時間に?いつも会わなかったのに」
「・・・えーっと、ちょ、ちょっとね?ね、寝坊しちゃったからさ、遅くなっちゃったんだ〜あはは・・・」
「な~に言ってんだこら?学校一のマドンナがそんなことするわけねえだろ?馬鹿か?お前?」
「その人が目の前にいるでしょ!?なんで信じてくれないの!?」
「学校一のマドンナはね?すること全部が完璧じゃないといけないの」
「そこまで完璧にしてないといけないということでもないと思うんだけども・・・
そ、それよりも学校に行かないと遅刻しちゃうよ?」
「遅刻するって言ってもまだ20分くらいはあるぞ?大丈夫じゃね?」
でもちょっと急いだほうがいいかもしれない、ゆっくり行き過ぎて遅刻するのもいやなので俺はまんじゅう状態を辞めることにした。
「・・・」
「ね、ねえなんでそんなに歩くの速いの!?」
「急いでるからだよ?どうしたの遅いよ?」
「そんなこと言わないでよ!?」
俺はそんな事言う空さんを放っておいて黙って先に行く。ていうか最後らへんはほぼ歩いていると言うよりも走っていると言ったほうが良い程の速さで歩いていた。
その後学校に着くと空さんは息を切らしていた。どうしたんだろうか?なにか急がないといけないことでもあったのだろうか?
そんなことを考えているとチャイムがなったので琴先生が入って、今日の連絡に付いて話していたが特に重要なものもなかったので特に聞いてなかった。
「・・・は後で職員室に来いよ、以上」
誰か職員室に来いって言われていたが多分俺じゃないだろう、だって最近は何も問題を起こしたり遅刻が多いわけでもない、成績も悪くないので俺ではない、お疲れ呼ばれた誰か。合掌
「おい、聞いてんのか?お前だよ拓人」
「俺何もしてないと思うんだけど?」
「そう言われても来いって言われたんだから素直に来い」
そう言われて俺は口を開けてポカーンとしていたと思う
あ と が き
作者です。ゆっくりと書いていきますのでよろしくおねがいします。
最後によかったら応援や☆をよろしくおねがいします。
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