彼女できました
今日も平和に景色を見てようとしてたら何故か職員室行きになってしまった俺。これからどうなっちゃうの〜?・・・変なことしてないでさっさと行くか、はあ・・・
俺は職員室に到着して紙に書いてあることを読んだ。入り方の張り紙のようだ、えっと?ノックは3回、入るときに挨拶して『◯◯先生に用があって来ました』みたいなことを言わないといけない。めんどくさ。隅っこに小さく誰かの電話番号が書いてあった、ここに書くなよここに。
「おう、来たな。ほら入れ」
「失礼します、それで?何か用すか?」
「用があるために呼んだんだからな。実はな・・・」
「実は?」
先生は息を吸い込んで言うのをためらっている。そこまで俺に言いづらいのか、すごい気になるぞ。
「こんなのが学校に・・・」
「・・・なんですかこれ?」
「開けて確かめてみろ。これが毎日朝に来るんだ」
中には手紙が入っており、少しだけ中身を読んでみると
『こんにちは、阪宮拓人くん。私はあなたのような人に惹かれて胸がドキドキしております。なのでこの気持ちをこの手紙に書きました。あとはわたすだけですが直接渡すのは恥ずかしいので学校の職員室に投げ込もうと思いました。もしこれを読んでいる方がいるのならば、阪宮拓人くんに渡してください』
と丸っこい字で書いてあった。俺なんかやっちゃいました?異世界でのお決まりのセリフを心のなかでつぶやく、まあ心の中だから誰も反応しないけどな。しかし・・・これを毎日とは・・・
「というわけでどうにかしてくれ、毎日来るのは流石に困る」
「それはまあ・・・お疲れさまです・・・」
「それでどうするんだ?付き合うのか?」
「流石に顔も知らない人とはちょっとなー・・・」
「早くしろよ?お前がこの子と付き合えば、万事解決なんだから」
でも付き合う、か・・・俺昔からそんな経験ないからどうすればいいかわからない
「もし無理そうなら先生に言えよ?先生がなんとかしてやっから」
先生がなんとかするってどうするんだろうかちょっと気になるがこの先生駄目だからな・・・
「その方法一応聞いてもいいすか?」
「先生とお付き・・・」
「却下」
却下だ、んなもん!生徒と先生が付き合うなんて先生は頭のネジどっかに行ったのか!?
ーーーーー
「どうだった?」
「どうだったか・・・この世には色々な人がいるんだと思いました、これでいいか?」
「それで?どうするの?その手紙くれた子と付き合うの?」
「付き合う前に顔も知らないからそれがわかったら考える感じかな」
「・・・ふーん」
なぜか優雨はジト目をしながら俺の方を見てきた。何故か機嫌が悪い、こういうときにはどうすればいいんだろう?何か買ってあげるとか?でもなー俺の財布はすっからかんだから買ってあげることもできないんだよな。
「それならさ?私が彼女になってあげようか?」
「は?何いってんだお前?」
「彼女がいればその子諦めるんじゃない?それなら私が彼女の『役』をすればいいんじゃないかなって」
「・・・確かにそうかも知れない。なら頼めるか?優雨」
「いいよ、たまにはこういうのもいいかもね」
というわけで俺と優雨は恋人のフリをすることになった。でも恋人って何するんだろ?ここは学校一のマドンナさんに聞いてみるか。えーっと?メールでいいか・・・
『聞きたいことがあるんだけどいいか?』
送信してからすぐに返事が来たようだ
『何かな?』
『恋人って何するの?』
『なんで私に聞くの!?私経験ないのに・・・しかも拓人くんは彼女いたの!?』
『おう、できた』
そっから返事が帰ってこなかった。まさか彼女でさえも経験がないとは・・・
「ねえ、何してんの?」
「メールだが?恋人って何すればいいかわからなくて」
「誰にやったの?」
「空さん」
「すぐに消して、というか私と家族のやつしかいらないよね?ほらスマホ貸して?」
優雨がスマホを貸すように言った。えーでもそしたら友達と遊べないからな・・・どうしたものか・・・
あ と が き
作者です。投稿が少しだけ遅れるかもしれませんが気長に待ってくれると嬉しいです
もしよろしければ応援や☆もよろしくおねがいします。
作者
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