幼馴染と学校一の美少女は俺を物理的に取り合う
御霊
平和ですな〜
「ふあ〜」
「でっかいあくびだね。口すごい開けてカバみたいだね」
「遠回しに口開けてるバカって言ってんのか?」
「ちょっと何言ってんのかわかんない。でもそんなに口開けてるとなんか入れられちゃうよ〜?」
そういって隣の女は俺の方に手を出してきた。俺は口に入れられぬように急いで口を閉じる。
コイツは幼馴染の
「ほらそこーイチャイチャするなー授業に集中しろーまたイチャイチャしてみろ?俺は駄々こねて大泣きするからな?いいのか?ほんとにするぞ?はい、さん・・・」
「すいません、ほら離れろ!あの先生泣き止むまで黒板引っ掻くめんどくさい先生なんだからさ」
「えー、しょうがないなー?でもそれはそう」
「聞こえてるぞー先生はそこまでしてないぞ。でもお前がそう言うんだったら本当にするからなー」
このめんどくさい先生は琴先生、担当教科は理科。あと俺たちB組の担任。彼氏なしの三十路のお姉さんで美人で胸は結構あるが性格がとにかくめんどくさいので、この先生にガチ恋する生徒はただの容姿だけ見ている変態である。ちなみに前に「そんな性格だから琴先生は未だに彼氏いないんだよ」って言ったらめちゃくちゃ大泣きして駄々こねてチョークもすごい速さで投げてくるので生徒の間ではその話題はタブーとされている。
「はあ・・・」
「先生だってため息は付きたくなるが我慢して授業してるんだからせめて聞いてくれあ、ここテストに出るぞーほらメモしとけ」
そんな先生だが教えるのは普通にうまい、それに関しては人気の先生だがただのプラマイゼロになってしまう悲しい存在である。
「なんか失礼なこと考えてそうな
そう言われたのでさっき先生が言ってたセリフを使うことにした
「ここはテストに出るのでしっかり学習しとけよー」
「はいありがと」
そう適当に感謝される。クラスはいつものことだと思って笑ってくれた。優雨だけは馬鹿にするように笑っている気がするが。
「今日も漫才ご苦労さま、弟子くん」
「漫才してないわ、あと俺は優雨の弟子じゃないしあと優雨が師匠とかちょっとないかな」
「えー?拓人は私に昔べったりだったじゃん?」
「寿、あと阪宮後でノート集めとけ・・・では以上」
先生はそう言ってカゴをおいていった。
ーーーーー
今日も平和だった。今日の感想だ、ていうかいつもそんなことしか考えてないがな。ふう、しかし外で飲むコーヒーは上手いな。遠くから見たら『あの人コーヒー飲んでるしかもブラックよーかっこいいわー』とか言われそうで俺の整ってる顔が怖いぜ。
「何カッコつけてんの?コーヒーのブラック飲んでるけど自分のことかっこいいとか思ってる?正直ダサいよ」
「・・・」
「図星だね。でもこの景色を見ながら飲むのはとても気持ちいいことはわかるよ」
「ああ、そうだな。昔からここでゆっくりするの好きなんだよ綺麗だよな」
そう考えながらコーヒーを口に入れる。うん、クソ苦い。・・・甘いの食べたいな。
それでなんでまだコイツがいるのだろうか?俺コイツに居場所言ってない気がする。
「なんでここにって顔してるね。君がここに来るのは知ってたの」
「ストーカーかお前は。なんだ?俺のファンか?」
「え、キモ。一生そんなこと言わないで?鳥肌立ったわ」
「言い過ぎだ、泣いちゃうぞ」
自分で言ってて少し気持ち悪いとは思ったがめちゃくちゃ引かれたなこれは
ーーーーー
「ただいま」
靴を脱いで部屋に上がる。今日は疲れたから早めに寝るとしようか。飯どうしようかな、母さんに飯代もらったが今からどこかに行くのはめんどくさいので適当になにか作るか。炒飯作るか。
「うむ、うまい」
そう言いながら俺は炒飯を食らう。才能あるかもしれない炒飯の。
そのあとはゆっくりと風呂に入ってテレビを見る。
『今日は有名デートスポットに来ましたーあらーいいカップルがいますねー!』
これ琴先生に見せたら血の涙出しながら暴れそう。後で教えてあげよ。
あ と が き
作者です。おまたせしました!今回も学園ものです。次から第二のヒロインが出てきます。・・・というわけで土日(たまに平日)に投稿しますのでよろしくおねがいします。最後に応援や☆もお待ちしております!
作者
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