TNG S4-22 決別の儀式

TNG S4-22 第96話

邦題:決別の儀式

原題:Half a Life

あらすじ……ケイロン星の科学者ティムソンが、死にゆく母星を救うために、エンタープライズ号で実験を行っていた。ところが、実験の成功を目前にして、科学者はその星に伝わる自殺の儀式を行う年齢に達してしまった。ラクサナ・トロイは、科学者の命を救うために、ピカードに圧力をかける。

コメント

ケイロン星では、60歳になったら自殺する儀式

(決別の儀式)があるそうです。

ラクサナは、ピカードに「帰さなきゃいいのよ!」

と圧力を掛け、激しく泣きます。

 ケイロン星の習慣って、昔話の「姥捨て山」に

 そのアイデアをとったんでしょうかね。

 わりと外国の人って民話とか神話とかに詳しいんですよ。

 アインシュタインなんかは相対性理論の説明に

 「ウラシマ効果」とネーミングしたものでした。

ティムソン

「言わば老人は若い者たちのお情けにすがって、

生かされているだけの『お荷物』だった……」

子どもの面倒を見たのは親だから、

老いたら面倒を見て当然というラクサナ。

見返りを求めないのが親だ、というのがティムソン。

少子高齢化社会の日本の将来を考えると、

このエピソードは他人事じゃない。

身につまされて、この先どうなるのか、

ハラハラして見ていました。

習慣をぶち破るひとりの勇気。

その大切さはよくわかるんですが、

習慣をいきなり全面的に変えるのって、

反動がコワイ気もするな。

その意味では、トラブルを起こしても、

自分の意志を貫こうとするティムソンは

迷いながらも、強く生きようとしていて

ちょっと涙が出てしまいました。

ティムソン

「わたしは革命家にはなれない」

弱い人間だからこそ、わたしはこのティムソンに

共感します。

たぶん、このドラマを観ているほとんどの人が

そうじゃないかなぁ。

変革は起こらなかったけど

ちょっと考えさせられてしまった

今日のTNGでした。

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